2013年7月15日月曜日

基幹業務が求めるWindowsとは?

久々の更新となりました…。

今回のテーマは、先月下旬に公開された『Windows8.1』プレビュー版についてです。今後の正式版リリースに向けて、ビジネスシーンでどのくらいの歓迎を受けるのかを考えてみましょう。

未だバージョンアップの度に不満の声が高まるマイクロソフト製品ですが、Windows XPのサポート終了が来年2014年4月9日(日本時間)と迫っており、現状ではWinsows7に移行している企業が多いのも事実です。Windows8はVistaの運命を辿り、すっ飛ばされて8.1が移行先の候補となるのでしょうか…。

さて、Windows8はタブレット端末を意識し過ぎたことから、ビジネスシーンで多用されるデスクトップパソコンやノートパソコンでは大変な不評ですね。指先で操作することが前提のタブレットではスタートメニューであるメトロUI(タイル型ユーザインタフェース)がデフォルトなのは結構ですが、キー入力が主となる業務系端末としてのデスクトップパソコンやノートパソコンでタイルUIとは…。
 
また、スタートボタンが無く、またシャットダウンするまでの操作工程が増えた点などはデスクトップパソコンやノートパソコンでは評価できません。もちろん、タブレットであれば理解できますよ。わざわざ完全に電源を切りませんから。
 
さてさて、今回公開されたWindows8.1プレビュー版を見てみましょう。

まずはサインインした直後に表示される画面について。メトロUI(タイル型ユーザインタフェース)は変わりません。しかし、デスクトップ画面をデフォルトとして起動させることができるようになりました!
デスクトップに切り替えるためにわざわざキーボード上のデスクトップボタン、またはスタートメニューのタイルを押下しなければなりませんでしたが、操作がワンクッション無くなるようです。

一方、スタートボタンの復活は多くのユーザが待望していますが、8.1に於いても残念ながら用意されていません。その代りに、画面左下には『Starttip』と言うWindowsロゴが表示され、これをクリックすると…スタートメニュー(メトロUI)に戻るだけです…。

ユーザ独自でスタートメニューを配置する、または今回の改善点である使用頻度や名前順でプログラムのタイルを配置するなどの工夫が必要になります。

まぁ、良いところを探すのであれば、この『Starttip』を右クリックすれば「スリープ」、「シャットダウン」、「再起動」メニューが表示されます!
デスクトップやノートパソコンでは、シャットダウンするまでの操作工程は耐え難い課題と言えます。デフォルトでデスクトップ画面を使い、この画面上からシャットダウン操作ができれば、少しはオペレーション効率も上がることでしょう。少しは、ですが…。

その他、タイルの大きさを細かくカスタマイズできるようになったり、マルチウィンドウ対応のInternet Explorer11が加わったりとマイナーな変更もありますが、今回は割愛します。

営業現場や経営層の意思決定に多用されるモバイル環境ではタブレットは有益です。しかし、伝票入力などの基幹業務はタブレットの活用には不向きでしょう。
コンシューマに向けたOSと基幹業務系を中心とするOSは用途が異なります。思い切ってMS-DOSを復活されるか…。WindowsXPの2014年問題を考える上でも今後の情報収集は重大となりますね。

2012年12月9日日曜日

今後のパソコンの行方

10月、Windows8が発売されました。タイミングが良いのか悪いのかわかりませんが、私が自宅で使っているノートパソコンのディスプレイが壊れた(マザーボードの交換を要する)ため、とうとう買い替えることにしました、Windows8に。
 
しかし、使いにくい。。。タブレットPCを意識した開発であることはわかりますが、かなり中途半端です。改善の余地は有り過ぎです。あのタイルとデスクトップの併存は如何なものか。。。デスクワークとモバイリングを考慮してほしいところ。
 
で、今後のパソコンの在り方、行く先はどうなるのでしょうか?マイクロソフトの製品がディファクトスタンダードであり、圧倒的な売り手が主導権を有しています。しかし、既にコモディティ化が進んでおり価格以外の差別要素が見当たらなくなっているのも事実。現に新しいバージョンのWindowsやOffice、高クロック数のCPU、大容量のHDDでさえスペックの過剰化が見受けられます。価格要素以外に付加価値は訴求できなくなっていますね。
 
光回線やLTEなどの高速モバイル環境によるネットワークインフラの整備から、ブラウザさえあれば「いつでも、どこでも、好きなアプリケーションが、強靭なクラウド上にデータ保管」できるため、今後はマイクロソフトやインテル、アップルなどのプロダクトベンダーの存在は薄れ、サービスベンダー(サービス提供・回収業務)による勢力図が注目すべきところでしょうか。

2012年10月7日日曜日

通信キャリアの位置付けは?

先月14日に、iPhone5の予約が始まりました。混乱を避け、翌々16日に予約した私。 23日の発売日に手にした方も多かったと思いますが、未だ供給が間に合っていません。そして、私の元にも未だ入荷の連絡さえありません。

ここ最近、スマートフォンを話題にしてきました。いい加減、経営軸に寄らなければと思いますが、今回もスマートデバイスの活用を話題にしてみます。

ガラケー(ガラパゴス携帯電話)の割合は減少、スマホが拡大傾向にあります。通話やメールが主体であればPHSを含めガラケーは月額基本料が安く、魅力的です。 一方、スマホはパケット使用量が膨大ですから、月額基本料はガラケーの3〜5倍にも達します。 今回iPhone5が対応するLTE(Long Term Evolution)では高速化に伴い、更なるパケット量増加からソフトバンク・au共に月額1,000円アップ。低価格を補い底上げを図るケータイ会社。

さて今回は、最近NECビッグローブ社から提供された『BIGLOBE 3G』を取り上げます。このサービスは、NTTドコモが展開するFOMAエリアで利用できるモバイル通信サービスを使い、どこでも手軽にインターネットが利用できるもの。これに、スマホ機器が付き、月額1,980円(2:00-20:00限定)か月額2,980円(フルタイム)でサービス提供。通常キャリアのスマホの半分以下。但し、通話はできず、電話番号やメールアドレスの付与はありません。 

既にガラケーを持っている人が運用を補完するためにスマホを持つ場合はお得かもしれません。 または、アプリ間で通話が行える「Line」や「スカイプ」など(IP電話・インターネット電話)を活用する、メールはGoogleやYahooなどのサブアドレス(フリーメール)を活用すると割り切れば安価にスマホを手に入れることができます。

今後、通話をどうするか、がポイントのような気がします。キャリアが提供するメールアドレス、取り分けドメイン(〜@docomo.ne.jpや〜@softbank.ne.jpなど)は、それほど重要でもありません。 今後は携帯キャリアからのスマホではなく、プロバイダからのスマホも加え、更なる過当競争が展開されることが想定されますね。

2012年9月1日土曜日

激突するスマホ戦争!

今やスマートフォン、タブレットは当たり前のように市場投入され、各社スマート端末の開発・プロモーションには目が離せません。その中でのマーケットリーダーはアップル社とサムソン社が突出しています。

そして、サムスン製スマートフォン「Galaxy S 4G」のデザインが米アップル「iPhone」の模倣であるとして商標侵害との訴えが繰り広げられています。

特許をめぐる両社の訴訟は、計10カ国で展開されており、先日、米国ではアップルが勝訴し、サムスンに対し、約830億円の支払いを命じる判決がでました。

そして、8月31日の東京地裁での損害賠償を求めた訴訟では、特許権侵害を認めずサムソンが勝訴。なお、韓国では双方のスマートフォンの販売禁止命令が出ています。
今後の訴訟の行方は予断を許さず、これからのサムスンの製品戦略にも注目されます。あわせて搭載されているOS「Android」に対しても。
さて、製品としてのサムスンの状況は今後も目が離せませんが、米アップルの「iPad」や「iPad2」「iPhone4」などに採用されているプロセッサ「Apple A4/A5」やフラッシュメモリはサムスン電子が部品供給しています。

どっちに転んでもサムスンは世界戦略で成功しています。この成長市場を制するのはどこか?両社以外がフォロワーとして喰らい付けるか?それは米マイクロソフトのWindows Phoneとなるのか?とても気になるところですね。

2012年7月21日土曜日

スマートデバイスの勢力図を知る

米マイクロソフトの4〜6月期決算では、1986年の上場以来初の四半期での赤字転落となったようです。 主因は5年前に買収した広告会社が収益を上げておらず、減損処理をしたためだとか。 Office部門は好調ですが、Windows部門は減収のようです。

そこで、次期バージョンのOSについて。Windows8の発売日が10月26日に決定したようです。秋モデルのパソコンには搭載されることに。 注目すべきは、ビジネスユースに於ける今後のタブレット及びスマートフォンの勢力図でしょうか? この分野で先行するiOS(iPhoneやiPad)やAndroidにマイクロソフトは大きく差を開けられています。随分前からモバイル分野でも頑張っていましたが…。

Windows8では、タブレットとスマートフォン(Windowsフォン)との親和性などが気になります。
また、パーソナルユースと違ってビジネスユースでは過去からのソフト資産やソフト開発の便が高いと言えます。 この点からも、この半年から1年で結果は出るでしょうね。

一方、今秋発売予定のiPhone5。相変わらずの人気で、発売日当日は徹夜組が出たり、長蛇の列ができるんでしょうね。

同時に社内インフラも見落としてはいけません。無線LAN環境(WiFiなど)やセキュリティ対策、運用ルールの見直しなど、やることも増えますよ。皆さん、頑張って下さい。

2012年6月9日土曜日

脱原発とニッポンの未来は?

関西圏内では夏の電力不足が懸念されましたが、どうも政府の安全宣言と共に大飯原発は再稼働する見込みです。

この数週間、計画停電を見越し、私の周りでも基幹システムを始め、自営のメールサーバや電話交換機、ネットワーク機器を2〜3時間だけでも稼働すべく蓄電池や発電機を求める企業が跡を絶たないようにも思えました。昨年の関東地区に似ています。

まぁ、この夏のピークに電力が既に間に合うかはわかりませんが、常にその時々に応じた仕掛け(最新IT)や今、置かれている事業環境を勘案してBCP[ Business Continuity Plan:事業継続計画]の見直し・再策定をしなければなりません。 しかし、東電の事故が収束を見せない中、地元の雇用・経済を優先した政府の判断は如何なものか…

大地震が発生すれば町を捨てねばならず、その際、国は復興させる余力をもはや持ち合わせていません。トレードオフの関係は成立していません。野田さんが首相の椅子を捨てる責任など、何の役にも立たないでしょう。

唯一の被爆国が真っ先に脱原発を成し遂げ、メガソーラー大国として技術面で他国の追随を許さず、雇用も確保する。 「できない理由」を考えるのではなく、「どうすればできるか」を考える時期がきていますよね。

2012年4月15日日曜日

スマホからの情報流出を止めろ!

ここ最近、急激に業務上でスマートフォンを使う企業が増えてきました。経営者自らトップダウンで採用している企業も少なくありません。

以前にもここで書きましたが、タブレット端末を含め、スマートフォンは単なるツールに過ぎません。上に載るアプリケーションが必要です。

そこで今朝の新聞記事です。ウィルス感染により、アンドロイド端末が感染し、電話帳に登録されている個人名や電話番号が勝手に外部サーバへ送信されていたことが判明したとのこと。実に数十万~数百万人もの個人情報が流出した恐れがあるようです。

端末紛失に起因する情報漏えい対策に加え、ウィルス対策にも関心を持たなければなりません。そのためには、容易に出所不明のアプリケーションをダウンロードしない、業務上で必要の無いサイトにアクセスしないなど、考慮しなければならないことは沢山ありますが、端末上の搭載情報以上に企業内の機密情報は膨大です。社外から企業内ネットワーク(VPN)への接続はしっかりと対策を講じなければなりません。

スマートフォンの業務活用は大変有効で、今後も増えてくるでしょう。そのため、情報セキュリティの三原則、「機密性の確保(情報漏洩対応)、完全性の確保(情報改ざん対応)、可用性の確保(障害対応)」や、モバイル活用の自社内での定義を改めて検討し、情報管理責任者は使用者の個人任せにしないようにしましょう。

また、アンドロイドは危険でiPhone(iOS)は安心と言う訳ではありません。ブラウザを経由すればフィッシングサイトにたどり着くこともあります。審査が厳しいアップルですが、App Store内には海賊版の書籍が登録されていたり、動きの怪しいアプリや、明らかに盗撮を目的とするアプリもあります。また、アップルの審査を潜り抜けたとの開発者コメントもネット上では存在します(信憑性は図れません)。まぁ、人間が判断するものですから「完全」は有り得ませんが。。。