2010年10月31日日曜日

脱中国化への加速

ここ最近、脱中国化に向けた日本企業の動きが顕著になってきました。
ユニクロの中国生産比率、イオンの調達比率引き下げなど、今後も加速するものと思われます。

理由としては人件費高騰などが挙げられていますが、尖閣諸島問題に端を発する政治介入の難しさや特別な事情も背景にあります。(2010年5月1日掲載「イヤン、見ないで!」もご参考に)

市場としては魅了されますが、今後はベトナムやタイ、フィリピン、インド、バングラデシュなど、アジア各国への進出が注目されるでしょう。

とは言え、急な方向転換も難しく、世界シェア90%以上を占めるレアアースでは、輸出禁止で混乱し、解除後も輸出制限が続いています。ようやく、代替材料の開発や鉱山開発の動きも活発になってきましたが、何事も一極集中ではなく、リスク分散が必要ですね。

2010年10月24日日曜日

新薬メーカーへの叱咤激励?

先週末から喉が痛く、この週末、近所の耳鼻咽喉科に行きました。喉がひどく炎症しているとのこと。大したことなく一安心です。

処方箋を手に院外薬局へ。新薬での処方でしたが、医療費負担の軽減のため、後発医薬品(ジェネリック)を指定。厚生労働省でも平成24年度までに後発医薬品の数量シェアを30%以上にする、という目標を掲げてますし。

ところが、他の先進国に比べ、日本ではまだまだ普及が進んでいないのが現状。2006年の調査では、日本が16.9%に比べ、米国63%、英国59%、ドイツ56%と出遅れています。

一方、新薬の開発には数100億もの巨額な開発費と、10~15年に及ぶ膨大な時間が必要とされます。そのため、新薬の製薬メーカーは、20~25年間、特許を有し、独占的に製造・販売できます。

国は医療費の削減を掲げていますが、医師は後発医薬品のMR[Medical Representative:医薬情報担当者]との付き合いが浅く、品質への不安を抱えていたり、大手を中心とする製薬メーカーから得られる情報が減ることを危惧しているようです。ある筋の情報ですが。。。

とは言え、昨今の医療の進歩は著しく、新薬への期待は膨らむばかり。特許切れによる後発品メーカー参入、そして、その後発品を優先的な指名が増えることで、新薬メーカーは新薬開発によりシフトする。我々は新たに開発された製薬の恩恵を受ける。新薬メーカーが悪者に見られることが無いように。。。

でも、現状は厳しく、新薬の開発を有効に行う上では企業のM&Aが加速し、グローバルを意識しなければ生きてゆけないのが新薬メーカーの現状。レアメタルじゃないですが、国産メーカーに頑張って頂き、医療分野で世界に君臨できれば嬉しいですね。輸入規制で最新医薬を導入できなくなれば困ります。叱咤激励を込めて、後発医薬品を選ぶ私です。

2010年10月17日日曜日

何事も戦略的に!

前回、この10月から「物流業」を分担することになりました、と書きましたが、勉強不足でした。。。
この「物流」とは、「物的流通の略」であり、生産物を生産者から消費者へ引き渡す行為のみを指します。まさに「運ぶ」ことを主体としているようです。その時、「じゃぁ、ロジスティクスって?」という疑問が出てきました。

ロジスティクスとは、経済活動に於ける原材料や製品・商品を供給するを指しますが、「戦略的に」が付きます。元々、ロジスティクスとは「兵站(へいたん)」を表す軍事用語で、軍隊の装備品や食料などの調達・供給整備を表していました。

製造業には原料・資材を生産現場という最前線へ、また小売店には商品を売場という最前線へ調達・供給するための戦略を今後、経営者の目線で情報発信してゆきます。ヒトがモノと同時に「情報」を運ぶために!

2010年10月11日月曜日

天高く馬肥ゆる秋

今日は体育の日。この体育の日ですが、1964年に開催された東京オリンピックの開会式があった10月10日を1966年から国民の祝日にし、2000年からは10月第2月曜日としました。今日は程よく雲も出ていて、体を動かすには最適な気候です。食欲の秋に向けて身体を引き締めましょう。

さて、この10月から今まで装置業界(主として食品製造業・化学製造業)を分担していた私は、今後「運輸・物流・倉庫業界」を分担することとなりました。装置業界の分担は非常に長かったのですが、過去には製造業(組み立て)、流通業(多店舗小売や卸売業)等も分担していた時期もあり、広く経験することは緊張と同時にワクワクするものです!

しかし、私自身、この運輸・物流・倉庫業界の経験値は浅いのですが、これから一生懸命勉強してゆきたいと思います。現存する課題やその解決方法等、経営者に立場からのあるべき姿を見据え、IT経営の実践に向けての考えを積極的に発信したく思います。これからも宜しくお願い致します!

2010年10月3日日曜日

3歳児がロックイン!

今月からタバコが大幅に値上がりしました。喫煙者には痛手ですね。やはり、増税では酒税とタバコ税が手っ取り早いのでしょうか。。。

さて、朝の通勤で多くの方が新聞を読まれています。iPhoneを持たれている方の多くは無料で読める「産経新聞」を手にされているかと思います。無料と言うのは当面の間ですが、一面からテレビ欄まで、紙の新聞そのままのレイアウトで読むことができます。

家では産経新聞を購読していない私ですが、このiPhone版は毎朝読ませて頂いております。目が慣れてきて読みやすく感じてきました。しかも、ここに掲載されている漫画「ひなちゃんの日常」にすっかりハマッています。3歳の主人公「ひなちゃん」に朝から癒されています。

これは「ロックイン戦略」ですよね。ロックイン戦略とは、企業が顧客を囲い込み、長期的な友好関係を築くために、顧客を自社の製品やサービスから離れられない状態に誘導するものです。

ひなちゃんにロックインされてしまった私です。

2010年9月25日土曜日

製品ライフサイクルを掴め!

すっかり秋らしくなり、気持ちのいい日が続きます。しかし、この快適な天候はいつまでも続きません。1年を通しての平均気温は毎年同じとのこと。と言うことは、猛暑だった今年の平均を採るなら、今冬は極寒になるようです。おー怖っ。

さて、現在、私はPLM[Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理]に関わる提案依頼を受けており、社内での方針固めに右往左往しております。大変です。。。

この「PLM」、IT目線で言えば「設計・開発情報を一元化し、製造部門・営業部門・保守部門などが横断的に情報共有できるシステム」を指します。この領域でのパッケージソフトも存在しており、どちらかと言えば「設計情報管理」に絞られているようです。

ところが、このPLMが関与する領域は、市場戦略・価格戦略・製品戦略等、幅広く経営戦略と整合しています。

顧客が求める製品をどのように開発するか、いつ何処の市場に投入する、または引き揚げるかを勘案し、企画・開発から設計、製造・生産、出荷後のサポートやメンテナンスなどの全般を管理しないといけません。

そこに必要な情報には、図面や部品表(レシピ・配合表)から販売・出荷・在庫情報、流通情報、品質・検査記録、他社情報、季節変動情報など多岐に渡ります。

よく目にする市場に投入した商品(定番品)が市場に根付くには大変な努力に支えられています。反面、出ては消え、短命に終わる商品は圧倒的です。製造元でも想像し得なかった、ひょんなことからヒットするケースも多々ありますし、一概に市場に受け入れられる商品には一定の法則があるとも思えません。

しかし、これら商品の市場への投入や撤退時期を見誤ると企業にとっての損失は計り知れません。PLMは各企業のコアコンピタンス。容易に真似できず、門外不出ですね。

2010年9月18日土曜日

世界を元気にするBOPビジネス

先日、社内のITC-SIGにて話題に出ました「BOP:Bottom of the Pyramid」についてチョッと解説してみます。

このBOPとは、「所得階層を構成する経済ピラミッドの底辺層」を意味します。
世界で約40億人以上とも言われている「1日の所得が5ドル以下で生活する貧困層」を指しますが、この層は「潜在的な成長市場」として注目されつつあります。何と言っても「世界総人口の70%以上の大きな市場」なのです。とは言え、貧困層を相手にビジネスは成立するのでしょうか?

貧困層を支援しながら、購買力を持った消費者に変えるこの「BOPビジネス戦略」は、米ミシガン大学ビジネススクールのC・K・プラハラード教授が中心となって提唱しました。

経済産業省も、本年7月に「BOPビジネスへの政策的支援の方向性と具体的取組」の中で「新たな外需獲得の必要性と、そのための新たな商品・サービス開発の必要性」を述べています。少子高齢化が回避できない中、内需は期待できません。グローバル展開を視野に入れる必要がありますが、モノや情報に溢れる先進国と同時に、発展途上国の貧困層にも目を向けねばなりません。

具体的な実践としては、上記の「BOPビジネスへの政策的支援の方向性と具体的取組」から以下に一部引用しました。

●ユニリーバ
 - 洗剤、シャンプー等を少量の小袋にして安価で提供(1袋1~4円)。
 - トレーニングし、組織化した現地農村女性が製品を戸別販売。女性自立に貢献。
 - 現地政府、ユニセフ、NGO等が「手洗い推進キャンペーン」により側面支援。

●住友化学株式会社
 - マラリア予防用に殺虫剤を練込んだ糸使用の蚊帳「オリセットネット」を開発。国際機関の支援により、50以上の国々に供給。
 - 殺虫効果が5年以上持続し、経済的・効果的にマラリアを予防できる点が高く評価され、需要が拡大。
 - タンザニアで生産を行い、約7,000人の雇用を創出。地域経済発展にも貢献。

●日本ポリグル株式会社
 - 水質浄化剤の製造を行っている中小企業(大阪府大阪市)。
 - この水質浄化剤を活用し、バングラデシュにおいて安全な飲み水の普及に取り組んでいる。更に、現地の女性による販売ネットワークを構築中。

投資したその土地で雇用を確保し、消費者を創出する、そして皆が幸せになれるビジネス。豊かで便利、安心できる社会が広がればいいですね。