経営戦略に整合するIT戦略の策定や構築、利活用を成功に導くためには、全ての活動を通じて、事前に設定した計画や目標に対して進捗を確認し、評価・検証・改善を継続して行うことが非常に重要です。ITコーディネータのプロセスガイドラインには、「モニタリング&コントロール」として構成されています。
評価・検証・改善を継続的に行うことも大切ですが、「このモニタリング&コントロールの仕組みそのものがうまく機能しているかどうかを評価・見直すこと」も重要です。これを「ダブルループ」と言います。
体温計や体重・体脂肪計を使って毎日のカラダの状態をチェックし、健康の維持・改善を試みたところで、これら体温計や体重・体脂肪計自体が壊れていた、または性能に問題があれば、今まで何のために計測していたのか意味を成しませんよね。
水の事故を防止するために配置したプールの監視員が居眠りをするというリスクに対して、「プールの監視員を監視する」のもいいですが、「運用やコスト等のバランスを勘案した」サービスレベルが求められます。「監視員の視界範囲を重複させる」、「休憩時間を監視時間帯によって有効的に配置する」とか。
モニタリング&コントロールのプロセス自身も戦略目標と整合し、関連性が無くてはなりません。こういった活動を通して、経営の品質がブラッシュアップされるんですね。
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