2012年12月9日日曜日

今後のパソコンの行方

10月、Windows8が発売されました。タイミングが良いのか悪いのかわかりませんが、私が自宅で使っているノートパソコンのディスプレイが壊れた(マザーボードの交換を要する)ため、とうとう買い替えることにしました、Windows8に。
 
しかし、使いにくい。。。タブレットPCを意識した開発であることはわかりますが、かなり中途半端です。改善の余地は有り過ぎです。あのタイルとデスクトップの併存は如何なものか。。。デスクワークとモバイリングを考慮してほしいところ。
 
で、今後のパソコンの在り方、行く先はどうなるのでしょうか?マイクロソフトの製品がディファクトスタンダードであり、圧倒的な売り手が主導権を有しています。しかし、既にコモディティ化が進んでおり価格以外の差別要素が見当たらなくなっているのも事実。現に新しいバージョンのWindowsやOffice、高クロック数のCPU、大容量のHDDでさえスペックの過剰化が見受けられます。価格要素以外に付加価値は訴求できなくなっていますね。
 
光回線やLTEなどの高速モバイル環境によるネットワークインフラの整備から、ブラウザさえあれば「いつでも、どこでも、好きなアプリケーションが、強靭なクラウド上にデータ保管」できるため、今後はマイクロソフトやインテル、アップルなどのプロダクトベンダーの存在は薄れ、サービスベンダー(サービス提供・回収業務)による勢力図が注目すべきところでしょうか。

2012年10月7日日曜日

通信キャリアの位置付けは?

先月14日に、iPhone5の予約が始まりました。混乱を避け、翌々16日に予約した私。 23日の発売日に手にした方も多かったと思いますが、未だ供給が間に合っていません。そして、私の元にも未だ入荷の連絡さえありません。

ここ最近、スマートフォンを話題にしてきました。いい加減、経営軸に寄らなければと思いますが、今回もスマートデバイスの活用を話題にしてみます。

ガラケー(ガラパゴス携帯電話)の割合は減少、スマホが拡大傾向にあります。通話やメールが主体であればPHSを含めガラケーは月額基本料が安く、魅力的です。 一方、スマホはパケット使用量が膨大ですから、月額基本料はガラケーの3〜5倍にも達します。 今回iPhone5が対応するLTE(Long Term Evolution)では高速化に伴い、更なるパケット量増加からソフトバンク・au共に月額1,000円アップ。低価格を補い底上げを図るケータイ会社。

さて今回は、最近NECビッグローブ社から提供された『BIGLOBE 3G』を取り上げます。このサービスは、NTTドコモが展開するFOMAエリアで利用できるモバイル通信サービスを使い、どこでも手軽にインターネットが利用できるもの。これに、スマホ機器が付き、月額1,980円(2:00-20:00限定)か月額2,980円(フルタイム)でサービス提供。通常キャリアのスマホの半分以下。但し、通話はできず、電話番号やメールアドレスの付与はありません。 

既にガラケーを持っている人が運用を補完するためにスマホを持つ場合はお得かもしれません。 または、アプリ間で通話が行える「Line」や「スカイプ」など(IP電話・インターネット電話)を活用する、メールはGoogleやYahooなどのサブアドレス(フリーメール)を活用すると割り切れば安価にスマホを手に入れることができます。

今後、通話をどうするか、がポイントのような気がします。キャリアが提供するメールアドレス、取り分けドメイン(〜@docomo.ne.jpや〜@softbank.ne.jpなど)は、それほど重要でもありません。 今後は携帯キャリアからのスマホではなく、プロバイダからのスマホも加え、更なる過当競争が展開されることが想定されますね。

2012年9月1日土曜日

激突するスマホ戦争!

今やスマートフォン、タブレットは当たり前のように市場投入され、各社スマート端末の開発・プロモーションには目が離せません。その中でのマーケットリーダーはアップル社とサムソン社が突出しています。

そして、サムスン製スマートフォン「Galaxy S 4G」のデザインが米アップル「iPhone」の模倣であるとして商標侵害との訴えが繰り広げられています。

特許をめぐる両社の訴訟は、計10カ国で展開されており、先日、米国ではアップルが勝訴し、サムスンに対し、約830億円の支払いを命じる判決がでました。

そして、8月31日の東京地裁での損害賠償を求めた訴訟では、特許権侵害を認めずサムソンが勝訴。なお、韓国では双方のスマートフォンの販売禁止命令が出ています。
今後の訴訟の行方は予断を許さず、これからのサムスンの製品戦略にも注目されます。あわせて搭載されているOS「Android」に対しても。
さて、製品としてのサムスンの状況は今後も目が離せませんが、米アップルの「iPad」や「iPad2」「iPhone4」などに採用されているプロセッサ「Apple A4/A5」やフラッシュメモリはサムスン電子が部品供給しています。

どっちに転んでもサムスンは世界戦略で成功しています。この成長市場を制するのはどこか?両社以外がフォロワーとして喰らい付けるか?それは米マイクロソフトのWindows Phoneとなるのか?とても気になるところですね。

2012年7月21日土曜日

スマートデバイスの勢力図を知る

米マイクロソフトの4〜6月期決算では、1986年の上場以来初の四半期での赤字転落となったようです。 主因は5年前に買収した広告会社が収益を上げておらず、減損処理をしたためだとか。 Office部門は好調ですが、Windows部門は減収のようです。

そこで、次期バージョンのOSについて。Windows8の発売日が10月26日に決定したようです。秋モデルのパソコンには搭載されることに。 注目すべきは、ビジネスユースに於ける今後のタブレット及びスマートフォンの勢力図でしょうか? この分野で先行するiOS(iPhoneやiPad)やAndroidにマイクロソフトは大きく差を開けられています。随分前からモバイル分野でも頑張っていましたが…。

Windows8では、タブレットとスマートフォン(Windowsフォン)との親和性などが気になります。
また、パーソナルユースと違ってビジネスユースでは過去からのソフト資産やソフト開発の便が高いと言えます。 この点からも、この半年から1年で結果は出るでしょうね。

一方、今秋発売予定のiPhone5。相変わらずの人気で、発売日当日は徹夜組が出たり、長蛇の列ができるんでしょうね。

同時に社内インフラも見落としてはいけません。無線LAN環境(WiFiなど)やセキュリティ対策、運用ルールの見直しなど、やることも増えますよ。皆さん、頑張って下さい。

2012年6月9日土曜日

脱原発とニッポンの未来は?

関西圏内では夏の電力不足が懸念されましたが、どうも政府の安全宣言と共に大飯原発は再稼働する見込みです。

この数週間、計画停電を見越し、私の周りでも基幹システムを始め、自営のメールサーバや電話交換機、ネットワーク機器を2〜3時間だけでも稼働すべく蓄電池や発電機を求める企業が跡を絶たないようにも思えました。昨年の関東地区に似ています。

まぁ、この夏のピークに電力が既に間に合うかはわかりませんが、常にその時々に応じた仕掛け(最新IT)や今、置かれている事業環境を勘案してBCP[ Business Continuity Plan:事業継続計画]の見直し・再策定をしなければなりません。 しかし、東電の事故が収束を見せない中、地元の雇用・経済を優先した政府の判断は如何なものか…

大地震が発生すれば町を捨てねばならず、その際、国は復興させる余力をもはや持ち合わせていません。トレードオフの関係は成立していません。野田さんが首相の椅子を捨てる責任など、何の役にも立たないでしょう。

唯一の被爆国が真っ先に脱原発を成し遂げ、メガソーラー大国として技術面で他国の追随を許さず、雇用も確保する。 「できない理由」を考えるのではなく、「どうすればできるか」を考える時期がきていますよね。

2012年4月15日日曜日

スマホからの情報流出を止めろ!

ここ最近、急激に業務上でスマートフォンを使う企業が増えてきました。経営者自らトップダウンで採用している企業も少なくありません。

以前にもここで書きましたが、タブレット端末を含め、スマートフォンは単なるツールに過ぎません。上に載るアプリケーションが必要です。

そこで今朝の新聞記事です。ウィルス感染により、アンドロイド端末が感染し、電話帳に登録されている個人名や電話番号が勝手に外部サーバへ送信されていたことが判明したとのこと。実に数十万~数百万人もの個人情報が流出した恐れがあるようです。

端末紛失に起因する情報漏えい対策に加え、ウィルス対策にも関心を持たなければなりません。そのためには、容易に出所不明のアプリケーションをダウンロードしない、業務上で必要の無いサイトにアクセスしないなど、考慮しなければならないことは沢山ありますが、端末上の搭載情報以上に企業内の機密情報は膨大です。社外から企業内ネットワーク(VPN)への接続はしっかりと対策を講じなければなりません。

スマートフォンの業務活用は大変有効で、今後も増えてくるでしょう。そのため、情報セキュリティの三原則、「機密性の確保(情報漏洩対応)、完全性の確保(情報改ざん対応)、可用性の確保(障害対応)」や、モバイル活用の自社内での定義を改めて検討し、情報管理責任者は使用者の個人任せにしないようにしましょう。

また、アンドロイドは危険でiPhone(iOS)は安心と言う訳ではありません。ブラウザを経由すればフィッシングサイトにたどり着くこともあります。審査が厳しいアップルですが、App Store内には海賊版の書籍が登録されていたり、動きの怪しいアプリや、明らかに盗撮を目的とするアプリもあります。また、アップルの審査を潜り抜けたとの開発者コメントもネット上では存在します(信憑性は図れません)。まぁ、人間が判断するものですから「完全」は有り得ませんが。。。

2012年3月25日日曜日

情報を読む力、使う力、守る力。

米グーグル本社へ「サジェスト機能」の表示差し止めに対し、「東京地裁は仮処分の申請を受理した」と、今朝の新聞に掲載されていました。

サジェスト機能とは、検索フォームに検索したい単語を途中まで入力すると、途中でフォーム下部に入力者が求めているであろう予測単語や補足情報が複数表示される補助機能のことです。

申請した男性は、自分の名前で検索したところ、犯罪に加担したかのような中傷記事がサジェスト候補として表示されることから被害を被っているとのこと。現状、グーグルの検索エンジンの仕様・削除審査基準は公表されていません。

情報が氾濫する中、プライバシー等は自分で守らなければなりませんが、一旦、ネット上で誹謗中傷されると消えることなく残り続けます。ウィルス感染した際に盗まれ、不正公開された画像や個人情報は人から人へ、国内外を問わずコピーが繰り返されます。回収することは事実上、不可能なんです。

漏洩した個人情報から心無い輩の悪戯にて職を失ったり、引越しを余儀なくされたり、家族が離散したりと、人生を狂わせる事象が後を絶ちません。

数年前、某会社役員が犯罪を犯し、大きく報道されました。その際、全く無関係である同名の会社が風評被害を被り、ホームページへのアクセス集中にて苦労をされたようです。

昨今の情報社会に於いて、情報はヒトや企業、地域や社会を陥れる武器になります。容易な開示、受け渡し、転送などは十分に考え無ければなりません。同時に、誤解が誤解を生まぬよう、情報を読む力、使う力を身に着けなければ加害者・共犯者となります。

個人で気軽に公開しているブログやホームページ、つぶやきなど、うっかりと知人の写真や住所、メールアドレス、個人特定ができる情報を記載していませんか?また、メールの署名に個人情報を満載にしていると誤送信の際には大変なことになりますよ?

ママさんの育児サイトでご自信やお子さんの写真を掲載したり、場所が特定できる近所の写真を掲載している方がいます。家族を守る力を大切に。

2012年3月4日日曜日

そのメール、返して下さい?

毎日、沢山の業務データが作られます。見積書や契約書、仕様書、指示書、図面、各種伝票など。そこで、今回はデータの管理に関して書きますね。

社内に於いては部門間、社外では得意先や協力会社間でデータのやり取りが発生します。

そのやり取りで使われるのは、殆どがメールによる添付です。メールは便利なツールですが、データのやり取りに於いては、以下のようなデメリットもあります。

1)誤送信による情報漏えい
2)複数版の混在による誤認
3)プロジェクト終了後のデータ回収困難
4)関係者全員送信によるメール量増大

データ添付の際には暗号化する、パスワードを付ける、パスワードは本文内には記載しないなど、情報漏えいの対策は図れますが、一旦、手を離れたデータは回収が困難で、証跡が追えません。

製造業では設計図面や技術書を海外の委託先企業へ提示する必要があります。他業種でも同様のデータをやり取りします。

では、他にどのような手があるんでしょうか?そこで、今回はストレージサービスをご紹介します。堅牢なデータセンターが管理する大きなハードディスクをクラウドサービスとして使うんです。

これにより、特定のドメインからのみアクセスを許可したり、ワンタイムパスワードの発行や公開期間を限定する、証跡を取る、閲覧・複製・削除等の権限を制限・付与できるなどのメリットがあります。また、データの洪水を回避することもできます。

何でもかんでもメールで済ますのではなく、データの性質を考慮した上で手段を講じないと事故に繋がる可能性は否めません。

貴方の手を離れたデータは、幾度もコピーされ、沢山の知らない人の手に渡っているかも知れません。是非、いろんな手段を検討して下さいね。

2012年2月25日土曜日

トラップから身を守れ!

さて、昨日のニュースから。iPadの商標権侵害を巡り、中国IT企業が米アップル社を提訴したとのこと。背後には巨額の和解金が見えます。訴状では、アップルが商標権を購入する際に全く無名の関連会社を使い、交渉を優位に図ったことが詐欺行為に当たる、といったもの。あらまぁ。

日本国内で言えば、玄関先のインターホンを製造販売するアイホン(本社:名古屋市)が所有する商標「iPhone」に対して両者は友好的合意(国外では共存)をしています。この契約内容は公表されていませんが、ここでも大きなお金が動いたことでしょう。
なので、カタカナ表記は「アイホン」と「アイフォーン」では異なるようです。アップルのiPhoneを「アイホン」と呼んではいけません。

特許権・著作権・商標権・意匠権など、常に意識していないと思いがけないところで提訴される恐れがあります。
成功していない内はいいんですが、「儲かりそう」なら群がってきますから。片っ端から商標登録という網を張り、雑魚は逃がす。大物が掛かればタイミングを見て釣り上げる。

まぁ、中国では紛らわしい企業名や、「松坂牛」など冷静ではいられない沢山の商標登録がされています。

今回はITから多少、離れました事業継続の観点からも外部環境にも気を付けなければなりませんね。

2012年2月19日日曜日

オフィスからマウスが消える?

iPadがビジネスシーンで活用されるようになってきました。
これに負けじとWindows機のタブレットPCも続々と登場しています。しかしながら、動作はぎこちなく、現時点ではiPadに対抗できる要素はありません。

キーボードやマウス操作を余儀なくされてきた世界から離れ、直感的に使えることが要求されるスレートPCの世界。タップ(クリック)やピンチイン/ピンチアウト(二本の指で摘み拡大・縮小する)など、レスポンスが伴わなければストレスが増すばかりです。
これはハードウェア性能の差ではなく、OS自体に課題があります。マイクロソフトはWindows8で巻き返しを図ることができるでしょうか?

Windows8ではUI[ユーザインタフェース]が大幅に刷新されます。Windows Phoneに似たインターフェイス「Metro UI」を搭載するとのこと。おっ!大幅に変わりますね。
うーん、キーボードは無くならないけど、マウスはどうでしょうか?マウスに手を伸ばすくらいならタッチパネル画面を指差す方が早いかもしれませんね。マウスは要らないかも?

まぁ、企業内ITの行方は情報収集に尽きます。今後も世の中の動向に注目してゆかなければなりません。経営目線、業務目線に加え、ITも並行して視野に入れなければなりませんね。

2012年2月8日水曜日

シームレスなIT化のススメ

少々、プライベートで忙しく、随分、久しぶりの更新になります。

スイマセン、話は年末に遡ります。自宅で使っているインクジェットプリンタの調子が悪く買い替えました。インク残量がまだあるにも関わらず、「赤系」が出ない。純正インクを使っていないから修理に躊躇(独禁法に抵触するとの互換インクメーカーが起こした裁判の行方はどうなったのか…)。
また、年賀状の投函期限も余裕がない。買い換えるしかない。

印刷・スキャナ・コピー機能は数年前と比べて目立った違いはありません。しかし、無線LAN機能は使えますね!
プリンタの設置場所も気にしなくていいし、スマートフォンからの印刷も快適。
給紙ホッパ式で、操作ボタンも凹凸が無くホコリが溜まりにくい。筐体色はホワイトを選んだ。欲を言えば、もう少しリビングに馴染むデザインにならんものか…今後の課題ですね。

コモディティ化が進む中、発想の転換が必要です。リビングに馴染むように木目調などあればいいんですが…
あっ、フロント・サイドベゼル(前面・側面パネル)が選べて、天然木に交換できると嬉しいかも。杉やオーク、ヒノキなど。

そうすると、販路も家具屋さんや生活雑貨店にも広がるかも。まぁ、そんなに甘くはありませんね。では、今回はこんなもんで。