2010年12月26日日曜日

モノと金が流れる年へ!

今週末は本当に寒くなりました。今夏の猛暑で毛穴が開きっぱなしだったためか、骨身に染みます。風邪などひかぬよう、生姜湯でも飲んで暖を取りたいものです。

さて、このクリスマスはイヴが金曜日だったことも手伝って、また節約疲れから街には買い物をする方が多く見られました。高級レストランやホテルのスイートも予約でいっぱいとのこと。寒さで毛穴が閉じようと、財布の紐は緩いのが一番。景気回復に邁進することを願うばかりです。

来年もモノと金が流れる年でありますように。次回の更新は年末か年始の予定。これからもお付き合いの程、宜しくお願い致します。

2010年12月18日土曜日

人間はみんな繋がっている!

前回は「今年の漢字」について書きましたので、今回は米タイム誌が選ぶ「今年の顔」について。

SNS[Social Networking Service](人と人とを繋げるコミュニティサイト)の大手「Facebook」の創業者でCEOのマーク・ザッカーバーグ氏[Mark Zuckerberg](26歳)が米タイム誌が選ぶ「今年の顔」に選ばれました。

同氏は、2004年にハーバード大学時代に「Facebook」を設立。当初はハーバード大学の学生向けに作られ、その後2006年には一般開放され、現在では全世界でのユーザ数は5億5000万人とも言われています。また同氏は、最年少25歳でForbes誌の世界長者番付入りも果たしています。

このIT業界、大した資金が無くともパソコン1台からでも新規事業が始められ、一攫千金も夢ではありません。とは言え、そのビジネスモデルが世間に受け入れられるかどうかは。。。

このブログを通して私自身、情報発信や人との繋がりを行っていますが、個人的にSNSはあまり好きではありません。。。

国内外含め、「Facebook」以外に「mixi」や「Twitter」などが有名ですね。企業が商品開発やマーケティングに活用することも今や珍しくありません。

しかし、生の声が聞けない環境下で人は大胆になり、時には無責任な発言が生まれます。意図しない言葉が大きな波紋を呼んだり、成りすましによるIT技術未熟者(お年寄りや小学生など)への犯罪など、今後は見極める技術が求められます。

IPプロトコルに依存せず、先ずは靴底をすり減らして人に会う大切さも無くしたくないものです。



2010年12月11日土曜日

貴方にとって今年の漢字は?

いよいよ、今年もひと月を切り、年賀状を用意したり年越しの準備をしたりと、忙しくなりそうです。

そう言えば昨日、「今年の漢字」が発表されました。日本漢字能力検定協会が毎年「漢字の日」に京都市東山区の清水寺で発表します。今年の漢字は「暑」。確かに今年は記録的な猛暑が連続し、熱中症による被害が相次ぎました。未だ野菜への影響が残っています。農家の被害は計り知れません。

さて、IT業界に於ける今年の漢字を表現するなら何になるのでしょうか?チョッと考えてみました。大変不評であったWindows Vistaを改良し、最新バージョンとして登場したWindows「七」、海保庁の尖閣諸島問題で映像がYouTubeに「流」、活性化しつつあるクラウド化の「雲」、スマートフォンでは米グーグル社が提供するAndroidを各社が採用し、米アップル社のiPhoneに対抗。OS(基本ソフト)はオープンソース(無償配布)であることから「開」?

今後もITの動向には目が離せません。急激なスピードで走り抜けることでしょう。このITをうまく引き寄せ、業務の最適化や効率化、経営強化に役立てるために、皆さんのご支援が少しでもできればと願っております。

2010年12月5日日曜日

まずは現状を知ることから

先日、中小企業情報セキュリティ対策促進事業「情報セキュリティ対策 中小企業向け指導者育成セミナー」に参加しました。

主催は、経済産業省とNPO 日本ネットワークセキュリティ協会、後援として、ITコーディネータ協会も名を連ねています。

本セミナーは、中小企業の経営者に対し、情報セキュリティに対する適切なアドバイスを行う地域の指導者育成を目的とします。

ビデオ演習によるリスクの発見、原因と対策の検討、これに加えインシデント発生時での対応をグループ毎に行う内容です。各々が異なる組織に所属または経営する方々と1日を有意義に過ごせました。勉強させて頂きました!

さて、未だに情報漏洩事故は後を絶ちません。中でも、大企業と中小企業(従業員300人未満)の情報セキュリティ対策には大きな差が生じているようです。情報投資や人材面など、対策に余裕が無いのも確かです。直接的には売上や利益の確保・拡大に寄与しないため、プライオリティが下がりがちです。しかし、信用の失墜から取引の停止や賠償責任など、企業の存続が危ぶまれるため、疎かにはできません。

情報を取り扱う上での三大要素(機密性の確保・完全性の確保・可用性の確保)を勘案し、対策を立て、日々見直し、改善する。やりっぱなしではなく、PDCAのサイクルを回すことが大切ですよね。

そのためには社内の監査体制に頼るだけではなく、第三者の目線も参考にし、「気付き」を求めることも大切です。ご要望があれば是非、お声掛け下さい。

2010年11月27日土曜日

さようなら、紙媒体

さて、私事ですが、先日、30,000円弱でドキュメントスキャナを購入しました。目的は毎年受け取る年賀状が膨大な量となり、これを整理するためです。過去の年賀状を見返せば、その時々の懐かしい思い出が蘇ります。なかなか捨てることはできません。

A4サイズから名刺サイズまで、ボタン一つでPFDファイルに一発自動変換!両面同時スキャンも可能です。お陰で数百枚の年賀状が半日足らずでCD-ROM一枚に片付きました。年度別にファイリングされ、OCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)変換された文字は検索も可能です。

さて、このドキュメントスキャナですが最近、文庫本や雑誌などの背表紙をバッサリ切り落とす「裁断機」と共に売上を伸ばしております。

これは自作の電子書籍を作成(最近ではこの行為を「自炊」と呼ぶ)し、iPhoneやiPadなどのモバイル環境で読む人が増えているから。本棚もダイエットできますし。

同時に電子書籍代行業者も増えており、新たなビジネスに火が付きつつあります。

2010年11月20日土曜日

ノンストップで進化するメディア

昨今、映像技術は急速に進歩しており、映画はもちろん、家庭用テレビやハンディビデオ、ゲーム機、携帯電話も3D化が加速しています。

これに伴い、情報量の増加に追随すべく保存媒体も進化を遂げています。以前も「情報は爆発だ!(2009年10月31日)」で触れましたが、CD[Compact Disc]からDVD[Digital Versatile Disc]を経て、Blu-ray Discへと世帯交代が進んでいます。最近の家庭用録画機ではBlu-rayが主流となっていますね。CDやDVDと同じ直径12cmのBlu-rayは、厚さ1.2mmの複数層に情報を記載することができ、1層に25GB、2層式では50GBの容量を持ちます。

最近では、新規格である「BDXL」が登場しました。BDXLには3層と4層の2種類があり、3層では100GBの記憶容量、4層では128GB。既に製品化されており、パソコン用の外付ドライブでは実売で2万円台半ば!

更には今年、TDKは16層で512GB、両面1024GB(1TB)の試作品を完成させており(DVDの218枚分!)、情報量は底知れずです!これからは検索技術の向上に加え、情報の整理整頓が必須となり、電子化ファイリング技術を個々人が高める必要がありますね。

2010年11月13日土曜日

セキュリティ対策は先ずヒトから

海上保安庁の中国船衝突映像流出事件で世間は揺れています。賛否両論ありますが。。。

さて、情報セキュリティには、一般的に「機密性の確保(情報漏洩対応)、完全性の確保(情報改ざん対応)、可用性の確保(障害対応)」の三原則があります。

情報セキュリティ対策は投資コストを高めれば高めるほどセキュリティレベルはより高まります。一方、利便性は低下します。このバランスを何処に置くかが大切で、セキュリティポリシーの策定は各企業毎に異なります。とは言え、100%を担保することはできませんが。

どんな対策を講じても人為的な漏洩は防げません。そのため、誰が(認証ID/パスワード等)、いつ(管理されたシステムカレンダー下)、何処から(IPアドレス/MACアドレス/ネットワークセグメント等)、どこに(ファイル/フォルダ/サイト等)、何をした(閲覧/削除/コピー/移動/リネーム等)を追跡できる必要があります。

ITによる対策や社員教育も対外的な宣誓の意味でも重要ですが、最も大切なことは、「他人(同僚や親類、家族)に迷惑を掛けない」と言った「人として」の気持ちを持つこと。紙媒体や口頭での情報も同様に。

2010年11月7日日曜日

ニッポンの中長期戦略は?

地球温暖化対策や経済の活性化及び地上デジタル対応テレビの普及を図るため、グリーン家電としての冷蔵庫やエアコン、地デジ対応テレビの購入時にポイントが付与され、商品券や地域産品などに交換できる家電エコポイント制度。

付与されるポイントも削減されることもあり、家電量販店の鼻息は荒くなっています。果たして、経済の活性化に寄与されているのでしょうか?地味な投資で盛り上がりには欠ける感があります。。。

所感ですが、TPP[Trans Pacific Partnership:環太平洋パートナーシップ協定]に向けての対策を視野に入れた投資が欲しいところです。保守ではなく、世界に誇れる農業技術の高度化や代替レアアースの開発支援等、中長期戦略が必要と思います。コロコロと党首が替わる昨今、仕方ないのでしょうか。。。
子供たちの将来に我々はどんなニッポンを残せるのでしょうか?

2010年10月31日日曜日

脱中国化への加速

ここ最近、脱中国化に向けた日本企業の動きが顕著になってきました。
ユニクロの中国生産比率、イオンの調達比率引き下げなど、今後も加速するものと思われます。

理由としては人件費高騰などが挙げられていますが、尖閣諸島問題に端を発する政治介入の難しさや特別な事情も背景にあります。(2010年5月1日掲載「イヤン、見ないで!」もご参考に)

市場としては魅了されますが、今後はベトナムやタイ、フィリピン、インド、バングラデシュなど、アジア各国への進出が注目されるでしょう。

とは言え、急な方向転換も難しく、世界シェア90%以上を占めるレアアースでは、輸出禁止で混乱し、解除後も輸出制限が続いています。ようやく、代替材料の開発や鉱山開発の動きも活発になってきましたが、何事も一極集中ではなく、リスク分散が必要ですね。

2010年10月24日日曜日

新薬メーカーへの叱咤激励?

先週末から喉が痛く、この週末、近所の耳鼻咽喉科に行きました。喉がひどく炎症しているとのこと。大したことなく一安心です。

処方箋を手に院外薬局へ。新薬での処方でしたが、医療費負担の軽減のため、後発医薬品(ジェネリック)を指定。厚生労働省でも平成24年度までに後発医薬品の数量シェアを30%以上にする、という目標を掲げてますし。

ところが、他の先進国に比べ、日本ではまだまだ普及が進んでいないのが現状。2006年の調査では、日本が16.9%に比べ、米国63%、英国59%、ドイツ56%と出遅れています。

一方、新薬の開発には数100億もの巨額な開発費と、10~15年に及ぶ膨大な時間が必要とされます。そのため、新薬の製薬メーカーは、20~25年間、特許を有し、独占的に製造・販売できます。

国は医療費の削減を掲げていますが、医師は後発医薬品のMR[Medical Representative:医薬情報担当者]との付き合いが浅く、品質への不安を抱えていたり、大手を中心とする製薬メーカーから得られる情報が減ることを危惧しているようです。ある筋の情報ですが。。。

とは言え、昨今の医療の進歩は著しく、新薬への期待は膨らむばかり。特許切れによる後発品メーカー参入、そして、その後発品を優先的な指名が増えることで、新薬メーカーは新薬開発によりシフトする。我々は新たに開発された製薬の恩恵を受ける。新薬メーカーが悪者に見られることが無いように。。。

でも、現状は厳しく、新薬の開発を有効に行う上では企業のM&Aが加速し、グローバルを意識しなければ生きてゆけないのが新薬メーカーの現状。レアメタルじゃないですが、国産メーカーに頑張って頂き、医療分野で世界に君臨できれば嬉しいですね。輸入規制で最新医薬を導入できなくなれば困ります。叱咤激励を込めて、後発医薬品を選ぶ私です。

2010年10月17日日曜日

何事も戦略的に!

前回、この10月から「物流業」を分担することになりました、と書きましたが、勉強不足でした。。。
この「物流」とは、「物的流通の略」であり、生産物を生産者から消費者へ引き渡す行為のみを指します。まさに「運ぶ」ことを主体としているようです。その時、「じゃぁ、ロジスティクスって?」という疑問が出てきました。

ロジスティクスとは、経済活動に於ける原材料や製品・商品を供給するを指しますが、「戦略的に」が付きます。元々、ロジスティクスとは「兵站(へいたん)」を表す軍事用語で、軍隊の装備品や食料などの調達・供給整備を表していました。

製造業には原料・資材を生産現場という最前線へ、また小売店には商品を売場という最前線へ調達・供給するための戦略を今後、経営者の目線で情報発信してゆきます。ヒトがモノと同時に「情報」を運ぶために!

2010年10月11日月曜日

天高く馬肥ゆる秋

今日は体育の日。この体育の日ですが、1964年に開催された東京オリンピックの開会式があった10月10日を1966年から国民の祝日にし、2000年からは10月第2月曜日としました。今日は程よく雲も出ていて、体を動かすには最適な気候です。食欲の秋に向けて身体を引き締めましょう。

さて、この10月から今まで装置業界(主として食品製造業・化学製造業)を分担していた私は、今後「運輸・物流・倉庫業界」を分担することとなりました。装置業界の分担は非常に長かったのですが、過去には製造業(組み立て)、流通業(多店舗小売や卸売業)等も分担していた時期もあり、広く経験することは緊張と同時にワクワクするものです!

しかし、私自身、この運輸・物流・倉庫業界の経験値は浅いのですが、これから一生懸命勉強してゆきたいと思います。現存する課題やその解決方法等、経営者に立場からのあるべき姿を見据え、IT経営の実践に向けての考えを積極的に発信したく思います。これからも宜しくお願い致します!

2010年10月3日日曜日

3歳児がロックイン!

今月からタバコが大幅に値上がりしました。喫煙者には痛手ですね。やはり、増税では酒税とタバコ税が手っ取り早いのでしょうか。。。

さて、朝の通勤で多くの方が新聞を読まれています。iPhoneを持たれている方の多くは無料で読める「産経新聞」を手にされているかと思います。無料と言うのは当面の間ですが、一面からテレビ欄まで、紙の新聞そのままのレイアウトで読むことができます。

家では産経新聞を購読していない私ですが、このiPhone版は毎朝読ませて頂いております。目が慣れてきて読みやすく感じてきました。しかも、ここに掲載されている漫画「ひなちゃんの日常」にすっかりハマッています。3歳の主人公「ひなちゃん」に朝から癒されています。

これは「ロックイン戦略」ですよね。ロックイン戦略とは、企業が顧客を囲い込み、長期的な友好関係を築くために、顧客を自社の製品やサービスから離れられない状態に誘導するものです。

ひなちゃんにロックインされてしまった私です。

2010年9月25日土曜日

製品ライフサイクルを掴め!

すっかり秋らしくなり、気持ちのいい日が続きます。しかし、この快適な天候はいつまでも続きません。1年を通しての平均気温は毎年同じとのこと。と言うことは、猛暑だった今年の平均を採るなら、今冬は極寒になるようです。おー怖っ。

さて、現在、私はPLM[Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理]に関わる提案依頼を受けており、社内での方針固めに右往左往しております。大変です。。。

この「PLM」、IT目線で言えば「設計・開発情報を一元化し、製造部門・営業部門・保守部門などが横断的に情報共有できるシステム」を指します。この領域でのパッケージソフトも存在しており、どちらかと言えば「設計情報管理」に絞られているようです。

ところが、このPLMが関与する領域は、市場戦略・価格戦略・製品戦略等、幅広く経営戦略と整合しています。

顧客が求める製品をどのように開発するか、いつ何処の市場に投入する、または引き揚げるかを勘案し、企画・開発から設計、製造・生産、出荷後のサポートやメンテナンスなどの全般を管理しないといけません。

そこに必要な情報には、図面や部品表(レシピ・配合表)から販売・出荷・在庫情報、流通情報、品質・検査記録、他社情報、季節変動情報など多岐に渡ります。

よく目にする市場に投入した商品(定番品)が市場に根付くには大変な努力に支えられています。反面、出ては消え、短命に終わる商品は圧倒的です。製造元でも想像し得なかった、ひょんなことからヒットするケースも多々ありますし、一概に市場に受け入れられる商品には一定の法則があるとも思えません。

しかし、これら商品の市場への投入や撤退時期を見誤ると企業にとっての損失は計り知れません。PLMは各企業のコアコンピタンス。容易に真似できず、門外不出ですね。

2010年9月18日土曜日

世界を元気にするBOPビジネス

先日、社内のITC-SIGにて話題に出ました「BOP:Bottom of the Pyramid」についてチョッと解説してみます。

このBOPとは、「所得階層を構成する経済ピラミッドの底辺層」を意味します。
世界で約40億人以上とも言われている「1日の所得が5ドル以下で生活する貧困層」を指しますが、この層は「潜在的な成長市場」として注目されつつあります。何と言っても「世界総人口の70%以上の大きな市場」なのです。とは言え、貧困層を相手にビジネスは成立するのでしょうか?

貧困層を支援しながら、購買力を持った消費者に変えるこの「BOPビジネス戦略」は、米ミシガン大学ビジネススクールのC・K・プラハラード教授が中心となって提唱しました。

経済産業省も、本年7月に「BOPビジネスへの政策的支援の方向性と具体的取組」の中で「新たな外需獲得の必要性と、そのための新たな商品・サービス開発の必要性」を述べています。少子高齢化が回避できない中、内需は期待できません。グローバル展開を視野に入れる必要がありますが、モノや情報に溢れる先進国と同時に、発展途上国の貧困層にも目を向けねばなりません。

具体的な実践としては、上記の「BOPビジネスへの政策的支援の方向性と具体的取組」から以下に一部引用しました。

●ユニリーバ
 - 洗剤、シャンプー等を少量の小袋にして安価で提供(1袋1~4円)。
 - トレーニングし、組織化した現地農村女性が製品を戸別販売。女性自立に貢献。
 - 現地政府、ユニセフ、NGO等が「手洗い推進キャンペーン」により側面支援。

●住友化学株式会社
 - マラリア予防用に殺虫剤を練込んだ糸使用の蚊帳「オリセットネット」を開発。国際機関の支援により、50以上の国々に供給。
 - 殺虫効果が5年以上持続し、経済的・効果的にマラリアを予防できる点が高く評価され、需要が拡大。
 - タンザニアで生産を行い、約7,000人の雇用を創出。地域経済発展にも貢献。

●日本ポリグル株式会社
 - 水質浄化剤の製造を行っている中小企業(大阪府大阪市)。
 - この水質浄化剤を活用し、バングラデシュにおいて安全な飲み水の普及に取り組んでいる。更に、現地の女性による販売ネットワークを構築中。

投資したその土地で雇用を確保し、消費者を創出する、そして皆が幸せになれるビジネス。豊かで便利、安心できる社会が広がればいいですね。

2010年9月11日土曜日

経営に活かすクラウド(2)

前回はクラウドの概論についてお浚いをしました。いよいよ、今回は経営視点でのクラウド活用について考えてみましょう。
今回は、SaaSに焦点を当て、どのように経営へ寄与するのかをまとめてみました。

1)オフ・バランスによる経営の効率化
  IT資産を経費計上することにより、資産運用の効率化が図れ、また経営効率・企業価値の向上に寄与します。

2)IT維持管理からの開放
 ノンコア業務のアウトソース化により、管理人員の抑制や要員の上流工程へのシフトが図れ、本業への回帰が図れます。

3)経営環境の変化へ柔軟に対応
 短期間で必要とするIT環境を必要なだけ導入することができるため、事業の統廃合や急速な拡大に柔軟な対応が可能です。

4)業務専門性による業務品質の向上
 平準化されたシステム導入により、既存業務の標準化が推進でき、業務品質の向上やスピードアップが図れます。

5)事業継続対応の実現
 データ保全やシステムの冗長性、管理要員の常駐等、データセンタによるにて災害・障害発生などの緊急時での事業継続性が高められます。

如何ですか?クラウド環境をうまく経営に活かす事ができれば採用しない手はないでしょう?
しかしながら、「何を、どの業務に、どう適用するか」をしっかり考えないと逆に非効率となり、経営への足枷となりかねません。

この辺の相談はITコーディネータまでご相談を。

2010年9月5日日曜日

経営に活かすクラウド(1)

以前、クラウドコンピューティング(以下、クラウド)の話題に若干触れました。(「ASPとSaaSの違い?クラウド? 」2009年9月17日木曜日)
今回、このクラウドが経営に対して、どうような関わりを見せるのかを取り上げてみます。

さて、多様な理解をされるクラウドですが、米国連邦政府の機関で工業技術の標準化を推進している「国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology, NIST)」では、以下のように定義しています。

「Cloud computing is a model for enabling convenient, on-demand network access to a shared pool of configurable computing resources (e.g., networks, servers, storage, applications, and services) that can be rapidly provisioned and released with minimal management effort or service provider interaction. This cloud model promotes availability and is composed of five essential characteristics, three service models, and four deployment models.」

「複数のユーザにより共有され、最適環境を設定・調整可能なコンピュータ資源に、簡易かつオンデマンド・ベースでネットワークからのアクセスが可能な形態のこと。当該コンピュータ資源は、最小限の管理努力やプロバイダの関与だけで迅速に提供され、解除される。」

つまり、「インターネットを介して利用者がサービスの提供を受けるインフラ」を広義に指すのみではなく、実行環境に於いても、利用状況に応じ、柔軟に弾力的に最適な資源の調整がなされ、そして、これらをユーザがサービスとして利用できることに特徴があります。なので、SaaS(Software as a Service)の領域を包含している意味合いが強いことになります。

とは言え、SaaSは利用形態の1つでしかありません。クラウド=Saasではありません。クラウドを構成する利用形態をもう少し分類してみましょう。

●SaaS[Software as a Service]
 → ハードウェアからアプリケーションまでの全てを利用できる
●PaaS[Platform as a Service]
 → ハードウェアやOS、DB、開発ツール等の開発・実行環境を利用できる
●IaaS[Infrastructure as a Service]
 → ハードウェアとその稼動に必要なファシリティ等を利用できる


言葉の定義を云々言っても仕方がありませんが、クラウドは「オンデマンド・ベース」で「必要とする資産や業務領域をアウトソースする」形態なんですね。

その中でも、SaaS活用に於いては、メリットがより大きく、経営効率化を図ったり、事業の継続性が保てます。

今回は前段のお話が中心になってしまい、文章が長くなってしまいました。これらが経営に関わる部分は、次回(来週)にします。

2010年8月29日日曜日

社内公用語は関西弁じゃダメ?

グローバル化が進む昨今、ユニクロを展開するファーストリテイリングやネット大手の楽天が英語を社内公用語化する方針を打ち出しています。英語を公用語にしている企業は既に少なくありません。

海外とのメールでのやり取りや社内会議に至るまで、日本人同士であっても「英語」を活用するとのこと。(日本人同士の場合、ルー大柴さんや長嶋茂雄さんっぽくなりそうですが。。。)

独自の進化が進んだ結果、世界市場から孤立してしまう「ガラパゴス化」が叫ばれている日本ですが、言語に於いても同様に孤立しています。

日本人特有のアイデンティティや発想・感覚までを封じることではありませんよね。コミュニケーションの壁を排除することはグローバル展開する上での必須条件なんでしょう。20数年前に英検2級を取得した私はガラパゴスのイグアナで十分ですが。。。

但し、グローバル採用が進み、空洞化に拍車が掛かってはいけません。企業の存続は、社員と言うステイクホルダーにとっての最重要項目。日本人として英語力を身に付けることが求められます。

欧米を中心とする経済の動向には陰りが見られますが、中国の巨大市場は魅力的です。歴史的は背景はあれど、近隣で漢字圏であることから、マーケットとしては日本は西欧諸国と比べては有利だと言えます。

世界で一番話されている言語、「中国語」(全世界の5人に一人は中国語を話すとも言われています)も無視できません。と言うことで、今晩は餃子の王将にでも留学しようかと考えておる次第です。。。

2010年8月21日土曜日

猛暑は続くよ、何処までも

さて、この猛暑で売上げを伸ばしている企業もあれば、急激な需要に応えられず一時販売休止する製品も出ています(前回の話題を参照)。
食生活への影響は他にもあります。秋刀魚が不漁で高騰化し、乳牛や養豚もこの暑さから食欲が失せ、餌を食べないことから出荷が減少しています。

その反面、この猛暑からは想像の付かないものが売れているようです。冬の定番であり、発売以来、大ヒットを記録しているユニクロの吸湿発熱素材「ヒートテック」が早くも発売され、この猛暑でキンキンに冷房の効いた事務所で勤務する女性の冷え対策から売上げが増加。昨年の品切れで買い逃した方も飛びついているようです。

また、コンビニでは例年より早く「おでん」が置かれ、冷物に飽きた方や、これまた内勤女性を中心にバカ売れしている様子。

猛暑はまだまだ続きます!「のじぎく兵庫国体」のマスコットとして子供たちに大人気の「はばタン」も熱中症でバタバタと倒れた模様。(それを見ていた子供たちはショックを受けたそうな。。。しかも、脱皮して出てきた県職員を見てダブルショックとのこと。。。)

空調設置が難しい工場ラインや屋外で作業している方は大変かと思います。株式会社サンエスが販売している「空調服」が有益です。ご参考まで。

2010年8月13日金曜日

猛暑で困惑。。。

お盆休みの方も多いかと思いますが、故郷へ帰省された方は混雑の影響でお疲れかと思います。夏バテしないように、この夏を乗り切りましょう!

最近は朝夕が涼しくなりましたが、日中は猛暑日がまだまだ続いております。この影響で、当初計画の販売数量を大きく上回る状況から赤城乳業では主力製品のアイスキャンディ「ガリガリ君」が品薄状態に。

また、サントリーでは、今月発売されたばかりのノンアルコールビールテイスト飲料「サントリーオールフリー」が好評から一時販売休止。海や山に、運転をするメタボのお父さんに好評なのでしょうか。共に生産体制の強化を図る始末。

エアコンの売れ行きも好調で、設置工事業者は昼食も取れない状況。夏は暑く、冬は寒くないと売れるものも売れませんよね。

円高が進む中、各企業では明暗が分かれています。更なる企業体力を付けねばなりません。。。

2010年8月8日日曜日

オマエは包囲されている!

デフレが続く中で、牛丼チェーンでは値下げ合戦が熾烈を増しています。消費者にとっては嬉しい限りですが、他の外食業は(牛丼以外に)流れを変えるための工夫が早急に求められます。

その中で日本マクドナルドでは、連結での過去最高益を叩き出すなど、高付加価値商品の投入が当たっているようです。

堅実な経営で旧態依然のやり方だけでは、拡大はおろか、維持することも困難な時代。弱みを克服する、強みを伸ばすなどと同時に、付加価値を求めなければなりません。

取り分け外食産業を始めとする流通小売等で内需を対象としている企業では、限られた顧客をターゲットに店舗出店計画や消費者嗜好の分析、商品開発などが急務となっています。

顧客の行動分析では「GIS[Geographic Information System](地理情報システム)」が有益ですね。

これは地図上に何層もの情報(レイヤ情報)を重ね合わせ、複合的に分析することができるシステムです。例えば、地図上に、自社の会員情報(居住地・年齢・性別・学校/勤務地等)や渋滞情報、競合他社(他店)情報、交通機関などをプロットします。そして、それらの因果関係を地理を軸に色分けします。

すると、とある顧客は自宅近くの店舗を利用するのではなく、学校/通勤帰りに利用するとか、交通機関の乗り継ぎに関係しているとか、競合店との関係や、郊外店では渋滞状況が影響しているなどが見えてきます。

これを自営でやっていては、個客の動線は見えにくいため、他業種とのコラボレーションが求められます。TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブの「Tポイントカード」やロイヤリティマーケティングの「Ponta(ポンタ)」、イオンの「WAON」からは何が見えているのでしょうか?貴方は見張られているのです。

しかし、商品のリコール対応(特定の毒入り中国産餃子で農協等がPOS情報と会員情報を元に商品回収の連絡を図った)などでは消費者にとっても有益です。

2010年8月1日日曜日

第4世代移動通信に向けて!

今週29日に、NTTドコモが次世代高速通信技術である「LTE:Long Term Evolution(Super3G)」を利用したサービスのブランド名を「Xi(クロッシィ)」にする旨、発表がありました。

2010年12月より、東京、名古屋、大阪からサービスを開始し、県庁所在地級都市を経て、全国主要都市に展開されます。FOMAの通信速度の10倍近くになる下り最大約75Mbpsを実現します。

LTEは、3.9Gと呼ばれ、第4世代移動通信(4G)に先駆けて、第3世代移動通信(3G)を発展させたもので、下り100Mbps以上、上り50Mbps以上の高速通信の実現を目指したものです。

NTTドコモでは、サービス投入時での発売予定はデータ通信専用端末のみであり、携帯電話は2011年の冬春モデルから。

さぁ、これから携帯電話市場はどのような発展を遂げるのでしょうか?

2010年7月24日土曜日

熱対策は怠らないで!

梅雨が明けて以来、灼熱の夏が到来しました。ここ最近の熱帯夜で寝苦しい日が続きます。
こうも暑いと熱で頭が回らず、仕事にも支障を来たします。参ります。。。

コンピュータでも同様に、熱対策は重要なファクターです。昨今のCPU処理性能の高速化に伴って非常に多くの熱を発するようになっています。そのため、CPUの冷却装置は非常に大切なパーツと言えます。

コンピュータが熱暴走を起こせばCPUの寿命が縮まったり、処理性能が落ちたりします。コンピュータでは、冷却ファンにて熱をコンピュータ筐体外へ排出したり、ヒートシンクが使用されていたり、熱伝導率を考慮した素材や空気より熱容量の大きい水を冷却装置に採用したりと、色んな工夫がなされています。

自作パソコンを作らせる方ならご存知かと思いますが、コンピュータ筐体内の配線を綺麗に束ねたり、空気の流れを設計したり、吸い込んだ埃を除去するのも大変有効な手段です。

以前の事例ですが、同機種・同処理内容をする2台のタワー型サーバ機にて片方が異常に処理性能が低く、負荷が掛かっていました。確認すると、外気の吸入口が左側面にあり、この吸入口を塞ぐ格好で壁に密着して設置されていました。壁から離したところ、回復しました。

人間に於いても同様に、効率よく仕事をする上で、脳のパフォーマンスを最大限化させるためには、清潔で快適な環境が必要ですよね。

単調な仕事が長時間続くデータセンターでは、重大な障害を見逃さず、適切な判断ができるよう、人間工学に基づいたチョッと高価な椅子が導入されていることが多くあります。また、災害対策を勘案した立地だけではなく、優秀な人材を確保するために通勤の便を考慮するアウトソーサーも沢山います。

システムをハウジングする際は、こういった観点でアウトソーサーを比較するのも大切です。

2010年7月17日土曜日

面白可笑しくマネージメント!

ここ最近、西日本では豪雨による被害が相次いでいます。本日、九州北部から関東甲信越に掛けての梅雨明け宣言がありましたが、被害を受けられた地区では未だ大きなつめ跡が残されています。

さて、この夏を乗り切るために最近、ウォーキングを再開しました(1年半ぶり)。毎晩、近所の河川敷を歩いてます。ただ黙々と実践するのでは長続きしません。なので、毎日、アプリに体重・体脂肪・骨格筋を記録し、目標値までの推移をグラフでチェック。目標までのマネージメントは大切です。

そこで、マネージメントに関して。今週、社内ITC-SIGにて「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)が話題に上がりました。

せいぜい3回戦までしか勝ち進めない進学校の野球部。そこのマネージャである主人公の女子高生が「野球部を甲子園に連れて行く」という目標を掲げ、偶然の勘違いから書店で手にしたピーター・ドラッカー[Peter Ferdinand Drucker]著『マネジメント』を読み込み実践してゆく、涙と感動の青春「経営学」小説。

まだ読まれていない方は楽しめますので是非、一読を。(少々ストーリーに無理がありますが。。。)

2010年7月9日金曜日

携帯電話よ何処へ行く!

総務省は携帯電話の通信キャリア乗り換えの壁となっている「SIMロック(電話番号や利用者情報が書き込まれた携帯端末本体に挿入するICカード)」の解除指針を打ち出しました。その結果、通信キャリア各社は右往左往しております。

通信キャリア各社にとっては実にシビアな問題ですが、利用者にとってはどうでしょうか?実際のところ、課題が山積みで、利用者にとってのメリットは見出せません。

まずは、各通信キャリア間で周波数帯が異なり、互換性は無く、移行が困難です。番号ポータビリティ(MNP:Mobile Number Portability)では垣根を外すことはできましたが、メールアドレス(「***@docomo.ne.jp」や「***@softbank.ne.jp」など)及び各種キャリアの固有サービスは引き継げません。

その他、障害時のサポートや、その切り分けも厄介ですし、家族間無料通話や長期割引契約等、乗り越えなければならない壁はまだまだあります。

先日、株式に於いて、NTTドコモが来年4月に解除すると発表したところ、反落。同時に関連銘柄の株価も下落。

ガラパゴス化したニッポンには良い面と悪い面が並存しており、今回の「SIMロック解除」騒動は吉と出るか、凶と出るか?内需拡大が見込み難い昨今、iPhoneは救世主にならないのかなぁ?

2010年7月4日日曜日

IT業界の再編成?

ここ最近、雨が降ったり止んだりとハッキリしない天気が続きます。休日の予定も立て難いですね。来週には選挙が控えています。投票率にも影響が出ますので、お天気だと良いのですが。。。

さて、昨日、電器店で「iPhone4」を手にしました。高級感と高解像度、HD画質での動画撮影等、更なる進化を感じました!なるほど、バカ売れして供給が追いつかないのも解ります。

最近のMicrosoftは元気がありません。これ以上、Windowsに求めるものも少なくなっているのも確かです。そのためWindows7も関心度が今ひとつと言ったところ。そのため、WindowsXPを継続する企業も大多数です。しかし、このWindowsXPもこの10月でメーカーパソコンのOEM版が終結します。

近々にWindowsに代わって、iOS(米アップル社)やAndroid(米グーグル社が無償で提供)が台頭するのも、まだ先のことと思われますが、そんなに先のことではないでしょうね。

2010年6月27日日曜日

ワールドカップは日本を救う

いやぁ、今週はサッカーFIFAワールドカップの話題で持ち切りでしたね!決勝トーナメントへの進出を決め、日本中が湧き上がりました。大変な快挙ですね!

阪急百貨店ではユニフォームや応援グッズの特設コーナーを当初、今月25日に水着コーナーへ引き渡す予定を延長したとのこと。ニッポンの躍進は経済効果に少なからず貢献し、景気の好転に期待したいところです。

消費税の増税が話題にもなっていますが、諸外国に比べれば税率は低く、国の借金を考える上では手を付けなければならない状況。但し、集まった税金は有益に使って欲しいですよね。バラマキじゃなく、消費を刺激する政策に期待したいところです。

2010年6月19日土曜日

プロジェクトを成功させろ!

昨日、PMBOK[Project Management Body of Knowledge](ピンボックと発音)の講義を受けました。

PMBOKとは、国際標準とされているプロジェクト管理に於ける知識体系であり、建設やプラント等の企画・製造、システム開発など、中長期に渡るプロジェクトに多く適用されています。
1996年の初版から現在までに改版を重ね、2009年に第4版がリリースされています。

PMBOKでは、スコープ(プロジェクトの目的と範囲)、時間、コスト、品質、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、統合管理の9つの視点からプロジェクトの遂行を説いています。

プロジェクトは人と人が作り上げるもの。個人的な見解としてプロジェクトでは、スコープを定めたら、やはりコミュニケーションが一番大切。プロジェクトのどのフェーズであれ、解釈の相違や誤解、表現方法、用語の不一致等からプロジェクトの遅延やコストの増加、重複作業の発生等が生じます。

昨日の講義での締め括りはプロジェクト遂行に大切なものは「熱意」と。皆で作り上げるのだから、誰も不幸にならないために、熱意を持ってベンダー・ユーザ共に大きな成果を手に入れましょう。

2010年6月12日土曜日

大黒柱と冷や飯食い

マーケティング等でよく適用される考え方に「パレートの法則(Pareto principle)」があります。今日はこれをテーマにしましょう。

まず、「パレートの法則」とは、イタリアの経済学・社会学者、ヴィルフレド・パレートが、1896年に発表した考えです。「80:20の法則」とも言われます。

これは、「成果の8割は、僅か全体の2割が貢献している」と言うものです。つまり、「重要度の高い上位2割にリソースを集中すれば、全体の8割を効率的にカバーすることができる」と言えます。具体的には以下の通り。

 ★ 売上金額の8割は、全顧客の2割から得ている。
 ★ 機器障害原因の8割は、構成部品の2割に起因している。
 ★ 今期の受注額の8割は、2割の営業マンが稼いだ成果である。
 ★ 売上の8割は、全商品ラインナップの2割で構成されている。


では、落ちこぼれの8割は何をすればいいのでしょうか?このパレートの法則に反して、「ロングテール理論(Theory of The Long Tail)」と言う考えがあります。 パレート図で見る「8割」の長いしっぽを指します。

インターネット販売に於いては、「死に筋商品」と呼ばれる商品アイテムを低コストで取り扱い、多品種少量販売による販売の拡大が図れます。塵も積もれば山となります。

確かに経営リソースを「2割」に注力すれば効率的な企業活動が行えます。売り場面積に限りのあるコンビニエンスストアでは有益と言えるでしょう。しかし、電子広告・出版や音楽配信サービス、ソフトウェアを中心に在庫・流通コストが限りなく低い産業では、「8割」を無視できません。

パレートの法則とロングテール理論、特にITの進歩と共にロングテールは企業に於いても、個人事業に於いても軽視できない存在となっています。

2010年6月4日金曜日

提案する側、される側

本日、ある提案依頼書(RFP:[Request For Proposal])を元に提案書を作成するという研修を受講しました。丸1日掛かりとは言え、全てを網羅した提案書を仕上げることはやはり時間的に難しく、半熟状態。いやはや。。。

提案書を作り上げる(提案依頼書を読み込み、最善の案を提示する)ことも大変ですが、提案を求める(経営戦略を成功に導くための最善な案を求める)側も楽ではありません。

過去にこのブログでも経営戦略の策定から戦略情報化企画、情報化資源調達、 情報システム開発・テスト・導入、運用デリバリー・・・と説明してきましたが、この提案依頼書の出来がプアであれば、求める改革案が手に入りません。IT戦略の失敗、ひいては経営戦略の失敗に繋がりかねません。少々大袈裟でしょうか。。。

ITコーディネータ協会では、情報化資源調達フェーズ、情報システム開発・テスト・導入フェーズ、 運用サービス・デリバリーフェーズで作成する、提案依頼書(RFP:[Request For Proposal])、および、サービス品質保証(SLA[Service Level Agreement])の見本を開発し、提供しています。

●「RFPとSLAドキュメント見本提供(ITコーディネータ協会)」はこちら●

架空の企業(金属加工卸業)を設定し、開発委託用のRFPとSLA、および運用委託用のRFPとSLAの4分冊で構成されています。今後の参考に一度、ご覧下さい。PDF形式で提供されています。(ITコーディネータ協会会員にはWORD形式で提供されます)

2010年5月29日土曜日

モバイル戦国時代

プライベートでは携帯電話を使うことがほとんど無い私ですが、先日、iPhoneを持つことになりました(先日まではWILLCOM(PHS通信)のスマートフォン)。

今更ながらですが、「便利な世の中になったなぁ」と痛感。「音響カプラ」なるもので情報伝送していた時代からそれほど遠く離れている訳ではありませんが、通信インフラは留まることを知りません。特に高速モバイル通信に於いては、広域で、安価に安定したサービスが求められています。

そこで、今、注目されているのが、UQコミュニケーションが展開する「WiMAX」。基地局が当初の「2009年度中に4,000局以上を目指す」と言うのが、2010年4月末時点で「7,500局」を突破!

WiMAXの特徴は、デジタル信号を効率よく電波に変換することにより、無線環境下においても安定した高速通信を実現する「高速データ無線技術(OFDMA)」と、複数のアンテナでデータ送受信する技術「マルチアンテナ技術(MIMO)」を有し、安定した高速通信(下り最大40Mbps、上り最大10Mbps)が可能なんです。

昨年の2月にサービスを開始し、全国の政令指定都市及び県庁所在地でのサービスが利用でき、人口カバー率の上昇とともに利用者数も急速に増大してます。

新幹線での移動中にもインターネット接続が行えるなど、今後の出張には移動時間の有効活用が図れます。航空各社でも顧客を繋げ止めるサービス提供に工夫を求められることでしょう。同時に、通信キャリアも淘汰され、昨日、日本で販売された「iPad」の後押しもあり、モバイルを中心に世の中は大きく変わることでしょう。

2010年5月22日土曜日

競争社会を突っ走れ!

競争戦略を考える上で、ハーバード・ビジネススクールのマイケル・E・ポーター教授(Michael E.Porter)が自著「Competitive Strategy」(1980年)で提唱した有名な戦略フレームワークに「5 Force Model」があります。このフレームワークは、ITCでも頻繁に活用されます。

そこで、今回はこの「5 Force Model(ファイブ・フォース分析)」に関して簡単に概略をお話します。 この「5 Force Model」では、以下の5つの視点から業界全体に於ける競争関係を検討します。

1)供給業者の交渉力
 資材・原料などを供給する側に、自社を上回る交渉力があれば、仕入コストが上がり、収益は減少します。 携帯電話ではレアメタルに於ける需給のバランスがそうですね。供給業者は、保有量を逆手に取り、価格上昇を狙います。

2)買い手の交渉力
 顧客側の購入に係わる交渉力が強ければ、自社の収益は減少します。最終消費財の場合、バーチャル店舗(価格.com等での最安値店舗等)の販売価格をリアル店舗へ持ち込み、交渉する姿も見受けられます。大阪のおばちゃんには勝てませんよね。。。

3)業界内での競合関係
 同業社間での競争が激しいほど、製品・サービスの収益は減少します。競合優位性の確保のためには、製品やサービスの差別化など、業界内での立ち位置や集中と選択が求められます。談合は許されません。。。

4)新規参入業者の脅威
 新規参入業者は既存業者からシェアを奪おうと攻勢が激しくなり、競合の結果、自社の収益は減少します。これには参入障壁の高さが重要な要因となります。最新技術を追い求め、新たなビジネスモデルの創出が必要となります。

5)代替商品の脅威
 代替商品やサービスは、既存商品・サービスの現存価値を弱め、自社の収益は減少します。医薬品ではジェネリックの攻勢が著しいようですね。単なるバッタモンではなく、例えば価格以外での付加価値の提供やブランディングなどが大切な要素です。

これらの視点から、業界構造を理解し、競争に於ける最重要な要因を特定し、企業戦略を策定することが大切です。自社のポジショニングを理解するためにはこれらの5つの視点からの分析をしてみては如何でしょうか?周りがみんな、敵に見えてきますよ。

2010年5月16日日曜日

時間が経てど仲間は宝!

昨日は久しぶりにITCケース研修での恩師(川端先生・横屋先生)や以前の研修メンバーと再会!
いつも研修後に行くKPI(今日も・パァーっと・行こう)でのお決まりの場所でワインを中心に今後のITCの活動について真面目に議論をしました(ほとんどが戯言でしたが)。
とは言え、今回は現在の研修チームに合流しただけです。お邪魔しました。

先日、ITコーディネータ協会が「平成22年度我が国情報経済社会における基盤整備事業(先進的CIO機能実践事例評価事業)」の委託先として、経済産業省から通知されました。同事業の概要は以下の通りです。

1.中小企業等におけるCIO機能等を担う人材育成のための事業
2.中小企業等におけるIT経営の成功事例の収集、情報提供のための事業
3.中小企業等におけるIT経営の実現に向けた取組支援のための事業
4.地域イノベーションパートナーシップ・IT経営応援隊の事務

しかし、この経済産業省の公募には2件しか応募が無かったようですが。。。まぁ、厳正な審査を行った結果、決定したとのことで、ITコーディネータの認定を受けている我々も頑張らねばなりません。さぁ、行くゾ!

2010年5月9日日曜日

深呼吸すると鼻からも情報が?

ここのところ天気の良い日が続きますが、早くも沖縄では入梅したそうです。夏に向かって季節は巡りますね。

さて、我が家では主要な部屋にLAN敷設・コネクター配置をしており、ネットワーク接続時に毎度、ルータ経由でLANケーブルを接続しています。主にリビングですが面倒です。。。そろそろ無線化を検討しようかと。

無線LANの関連規格として、1997年に無線LANの最初の統一規格としてIEEE802.11が登場しました。伝送速度は理論値で1~2Mbps。その後、IEEE802.11b(11Mbps)、IEEE802.11a(54Mbps)、IEEE802.11g(54Mbps)、現在ではIEEE 802.11nが規格され、最大伝送速度は600Mbps!実質100Mbps以上の実行速度を有することからブロードバンド環境には最適です。

情報量が増加傾向を辿る中、ネットワーク帯域も広がり、携帯電話端末をはじめとする情報端末は、ますます無線化が加速していきます。同時に、セキュリティー面も十分に考慮しなければなりません。(我が家でパソコンからの無線検索を掛けると、ご近所の無線ルータがヒットします。パスワードも無く経由できてしまうので教えてあげたいのですが。)

と、言うことで無線ルータを選定中です。とは言え、我が家はADSL。NTT収容局から近いこともあり、月額サービス料金が数100円でも快適なスピードが得られているので、コストパフォーマンスでは満足!なので、検討するまでもなく、高伝送機器は不要でしょうが。。。

2010年5月1日土曜日

イヤン、見ないで!

早くも上海万博では予約券の入手を巡り、初日から混乱が起きているようです。きちんと並びましょうね。

さて、中国と言えば、Googleの撤退問題が記憶に新しいのですが、先日、お客さんとの会話の中で中国当局の検閲が話題に挙がりました。

中国には強力なファイア・ウォールが設けられ、当局が禁ずるキーワード(天安門やダライ・ラマなど)に対し、フィルタリングが行われています。有害と判断されたサイトへは国内からのアクセスが遮断されたり、キーワード検索を不可能にさせたりします。これはメールも同様。メール本文や添付ファイルも対象に検閲されます。しつこくアクセスした場合には、ネットワーク自体が接続不能になる様子。

お客さんの現地拠点では、メールの遅延や間引き、特定のIPが接続不能になったりと、おかしな活動を行っている訳では全く無いのに、過剰な検閲が働いている様子。不当、誤認逮捕されては困ります。。。

中国携帯電話の最大手「中国移動」(China Mobile)は、携帯電話のメール検閲に協力する方針で、有害情報と見なされた場合、メール機能を強制停止するとのこと。

言論の自由は尊重されるべきですね。急激な経済発展を果たした中国への期待は大きいのですが、全てを統治する姿勢は敬遠されているのも事実。模倣文化やマナー問題など含め、課題がまだまだありそうです。今後のオフショア先では中国やインドに続き、人件費や民族性でインドネシアが拡大すると言われていますし。

2010年4月25日日曜日

お父さんの威厳が子供を守る!

さて、昨日、ファーストフード店でコーヒーを飲んでいると、小学4~5年生くらいの女の子3人組がおしゃべりに花を咲かせていました。盗み聞くつもりはなかったのですが、耳に入ってきた話は家庭のパソコン事情について。

「この前まで見れてたのに××(ゲームサイトらしい)がi-FILTER(コンテンツフィルター、有害なサイトへのアクセスを制限するソフト)で開かへんようになってん。もう、嫌やわぁ。YouTube(動画共有サービス)も見られへんようになったら堪らへんわ!」

小学生の口から「i-FILTER」って言葉が出てきたことに驚き。最近の小学生は辞書を引くよりもWeb検索が主流になり、同時に危険な情報に晒されます。親心からの防衛でしょうが、フィルタリングやアクセスログ収集等、親としてのIT知識が必要とされています。大変な世の中です。

また、この女の子たちの話題はお父さんに飛び火し、「私がパソコンしてるとコッソリ覗きにくるねん。嫌やわぁ。お父さんがパソコンやってる時に覗いたら怒るくせに。どうせエロいの見てるねんで。アハハ。。。」

穏やかではありませんな。こりゃ。セキュリティ対策は万全に。

2010年4月18日日曜日

ポテンヒットでサヨナラゲーム

ここ最近の天候は猫の目のように変わります。冬物をクリーニングに出せずにいますし、体調管理も大変です。皆さんもお体にはお気を付け下さい。

さて、現在、基幹システムの全面刷新を目指す提案依頼書(RFP:[Request For Proposal])への対応で私自身、バタバタしております。RFPの作成側も大変ですが、読み込む側も大変です。RFP作成側(要求側)は最善の提案を求め、ベンダー側は競合を排除し選定されるべく必死です。

しかし、このRFPには全ての事項が明記されている訳ではありません。もちろん、ベンダー側は機能や費用、スケジュール、サービス方針等に影響を与えかねない事項は明確にした上で提案する必要があるため、事前に定められた質問方式に則り確認しますが、それでもグレーな部分が出てきます。(RFP提示時点で詳細設計レベルまで落とせないですよね。落としたとしたら、本来提案して貰いたい自社の潜在的な部分が手に入りませんし。)

そのため、プロジェクトにはリスクが付き物です。事前にリスクを回避すべく事項を洗い出し、スケジュールや費用面に於いても、双方の見解を明確にし、SLA[Service Level Agreement](サービス品質保証)を固めなければなりません。提案書に記載される前提条件はベンダーの自己防衛、RFP作成側(要求側)はこの解釈を怠ってはいけません。

そのため、グレーな部分をシロ・クロはっきりさせなければなりませんが、必ずしも「金を払う側」が主導権を取り、「ベンダーが泣く」のではありません。提案・見積の甘さに起因するのか、双方ともに想定できなかったことかを協議しなければなりません。スケジュール面は調整が必要ですが、費用面では双方が見え形で共有する「プロジェクトリスク費」を設け、運営することも検討要です。

それにしても日本語は曖昧ですね。色んな解釈ができます。アナログとデジタルをどう使い分けるかで、その人のセンスが問われるのかも知れません。。。

2010年4月10日土曜日

外人さんは怒ります?

2010年3月期から任意適用が始動している「国際財務報告基準(国際会計基準を含む総称)[International Financial Reporting Standards](IFRS)」の波が押し寄せてきました。諸外国でも採用予定を発表しており、今後、会計システムの対応を含め、避けては通れません。

そこで、この「IFRS」ですが、どのように読めばいいのでしょうか?「アイファス」「イファース」「アイ・エフ・アール・エス」など、人によって呼び方が違います。

そこで、注意すべきは「アイファス」。IFRSに関連が強い「国際財務報告基準解釈指針委員会(IFRIC)」を「アイフリック」と読むと「I f**k you」(f**kは卑語)を連想させ、放送禁止です。なので、「IFRS」も同様に「アイファス」と呼べず、「イファース」や「アイ・エフ・アール・エス」と最近では呼ぶようになっているようです。

普段気を付けて聞いていると、お客さんと接する中では、「アイ・エフ・アール・エス」と呼ばれる方が私の周りには多い気がします。

まぁ、「IBM」を「イブム」、「NEC」を「ネック」と読みませんよね。でも、「SAP(ERPソフト「SAP/R3」開発元)」を「サップ」と呼ぶ人も少なくありませんが、「エス・エイ・ピー」と呼びます。(ドイツの企業なので「エス・アー・ペー」でしょうが。。。)

何だか解らない話になりましたが、今日はこの辺で。

2010年4月4日日曜日

貴方の情報、高く買います!

世の中には無償のサービスが溢れていますね。メールや写真管理、乗換案内、地図検索など多岐に渡ります。そこにはクラウド環境下で、データ保全や新プラットフォームへの対応など、安定稼動も得られます。

では、ちょっと目線を変えてみましょう。「Google Maps」や「Google street view」では目的地を探したり、気になる土地をバーチャル訪問できます。何百万人、何千万人が検索・ブックマークすれば出店計画や旅行ツアー企画に有益です。人の流動線も一目瞭然。そういった情報をサービス提供者は手に入れることができます。

「Google Apps」に於いては、メールや掲示板を企業間で使えば、地区別業種別、またはドメイン名から特定企業がどのような情報を活用し、どんなキーワードを用い、どんな戦略を採ろうとしているのかを、サービス提供者は経営者並みにトレンドを読み取ることができます。

Googleの使命は「mission is to organize the world's information and make it universally accessible and useful.」です。中国政府が懸念するのも無理ないかも知れません。

ブログやtwitterでもどういった人がどんなことを日々思い浮かべ、悩み、心の中を垣間見ることができます。

異業種間で会員ポイントを貯めることができるサービスも同様です。ポイント付与の裏には提携店間では囲い込みもあれば、個人情報による購買・サービス履歴を有益に収集できます。 (ディズニー映画をレンタルした会員情報を欲しがるのはファミリー向けミニバンを販売するカーディーラーや学習教材会社以外に沢山あります。)

情報統治下で何ともない個人情報は何とでもなりますが、そうでない情報は逃げ道も考えねばなりませんね。季節の変わり目、体調を崩したこの週末。今日はこれまで。

2010年3月28日日曜日

真実の裏の嘘を暴け!

この季節には、塾や予備校の新聞折込広告がたくさん入りますね。そこには、有名難関中学・高校・大学に何人合格したとか、合格者の声が載せられていたりとか。

大規模学習塾・予備校ほど合格者の数は多く、大々的に宣伝しています。ん?ちょっと待って下さい。合格者の数はすごいんですが、合格率は判りません。不合格者の数が明記されていません。また、重複合格者も合格件数としてカウントしているのでしょうか?

同じく、お肌若返り健康品の広告では、「こう見えて××才!!」なんて書かれていますが、この場合は、Beforeはスッピンで仏頂面、Afterは完璧な化粧で満面の笑み。スポットライトさえ浴びています。

成功事例を参照し、検討時に取り入れることは大切なことですが、失敗事例を捕らえることも忘れずに。ITベンダーの選定には失敗事例や件数、過去のトラブルを確認してみましょう。また、塾や予備校の説明会には在籍者に対する合格者数や受験失敗者数も質問するといいでしょう。(不合格者は強制的に除名されるかも。)

今回は他愛無い雑談でした。少々手を抜きました。。。

2010年3月20日土曜日

損して得(徳)とれ! 

今日は汗ばむ暖かさで、とても春らしく感じられました。私事ですが、午後からはサッカー観戦(吹田市民には特権があります)に出掛けました。スポーツ観戦には最適な気持ちのいい一日でした。風が強かったですが。

さて、私は小・中学校とサッカーをやっていたのですが、当時のフォーメーションや戦略面では、現在のサッカーと比べ、「進化したなぁ」、「昔はこんな言葉はなかったよなぁ」、「ユニフォームがおしゃれだなぁ」と感じることが多々あります。

経営戦略も同じく、日々変化しています。新たな発想で顧客を取り込む、付加価値を上げる方法が生み出されています。製品自体では差別化が困難な昨今、企業ブランドを高める動きが目に付きます。

環境保護活動(ユニリーバ・ジャパンが展開する紅茶ブランド「リプトン」では、非営利環境保護団体レインフォレスト・アライアンス認証茶園で栽培した茶葉を使用)やフェアトレード(社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会を作りだし、公正な対価を支払うことで自らの力で暮らしを向上させ、自立できるよう支援する活動で、ピープル・ツリーが積極的)の採用、社会貢献(次世代を担う子どもたちを対象に、創造力や表現力を伸ばすためのワークショップを展開する「NECキッズ」)等、長期的な企業価値の向上は即効性はなくとも、必ずジャブは効いてきます。

これからも物余りの時代は続きます。「安くて品質の高いもの」から、「安心して買えるもモノ」へ、そして「安心して買える企業のモノ」へと変化して行くことでしょう。

2010年3月13日土曜日

Google Appsは突き進む!

IT資産を持たず、データのバックアップやシステム管理要員の負荷を軽減し、維持管理を安価で安定したサービスとして導入する「SaaS(Software as a Service)」が昨今、勢いを見せています。

適用業務に限りがあるものの、この選定をしっかり行えば、IT戦略は効率的・有効的に実行されます。勘定系や固有業務(企業間のオンライン受発注(EOS)や請求業務等)での適用は難しいようですが、グループウェア(情報共有やコミュニケーションの効率化を図り、互いの協調作業を支援する情報系システム)の分野では、「Google Apps」が注目されています。

多岐に渡る機能提供に加え、手軽で安価、稼働率保証など、「Google Apps」は今後、どのような拡大を見せるのでしょうか?

とは言え、まずは業務プロセスの評価・見直しを経て、ツールの導入を第一に考えないことが大切。IT動向や他社事例等の外部情報収集と同時に、自社の情報共有やコミュニケーションの効率化はどうかをこの際、考えてみませんか?

2010年3月7日日曜日

北風と太陽の戦略

イソップ寓話のひとつに「北風と太陽」という話があります。

北風と太陽はお互いの強さについて議論し、力くらべをすることにまりました。ちょうどその時、向こうから旅人がやって来たので、どちらが先にその旅人の上着を脱がせることができるかを競い合うことになりました。

まず、最初に北風が強く吹き付けます。しかし、上着を吹き飛ばすどころか、旅人は寒さで上着を押さえ込み、脱がすどころではありません。北風は更に吹き付けます。すると旅人は寒さのあまり、もう一枚上着を羽織る始末。八方塞です。

一方、太陽は穏やかな日差しを降り注ぎます。すると旅人は暖かさのあまり、自ら上着を脱いでしまい、更にもう一枚、最後には素っ裸になり、川へ飛び込む始末。太陽の圧勝です。

IT化プロセスも同様に、何事に於いても、強引なやり方では、うまく行きません。目標を明確にし、その手段を決定します。そして、それに至るまでのプロセスを計測し続けることが大切です。戦略の策定は非常に大切な要素ですよね。

北風にように、過去の一つの成功戦略のみを前面に推し進めても限界があります。多面的に物事を見極め、手段を選ぶ必要があります。

この寓話は「コーチング」にも例えられます。力ずくで圧力や権力を使って人を動かすことと、暖かく優しい言葉や態度で人を動かすことも「北風と太陽」の戦略に似てますね。「説得は暴力に勝る」です。「アメとムチ」の使い方には十分にご注意を。

2010年2月27日土曜日

COBITという物差し

IT導入を検討する上で、成功するため(失敗しないため)には、どのレベルを想定すべきでしょうか?著名な成功事例をそのまま一足飛びに自社へ適用しても、現況の社内リソース・成熟度ではギャップが生じることが多々あります。何らかの物差しが必要です。そこで今回のテーマ。

米国の情報システムコントロール協会[ISACA]が提唱する、IT管理に於けるベストプラクティス(最も効果的、効率的な実践の方法)をまとめた「COBIT[Control Objectives for Information and related Technology](コビット)」という資料・ツール群があります。

これは、情報システムを適切に構築・活用するために、ITガバナンス(統治)の成熟度を測る国際的な規格であり、IT関連業務を34のプロセスに分類し、更に「計画と組織」「調達と開発」「運用と支援」「モニタリング」の4つに分類されています。

そして、それらの項目に対し、以下の指標で自社のレベルを測ります。

 レベル5:最適化されている(Optimized)
 レベル4:管理されている(Managed)
 レベル3:定義されている(Defined)
 レベル2:反復可能(Repeatable)
 レベル1:初歩的(Initial)
 レベル0:存在しない(Non-Existent)

レベルは1つずつ計画的に上げてゆきます。
結果として、IT投資に於けるリスクとコントロールのバランスを見たり、評価に使ったりと様々です。
我々、ITコーディネータもCOBITの成熟度モデルを活用しています。
現在、「COBIT4.1 日本語版」がリリースされているので、是非、一読を。

2010年2月20日土曜日

要件定義と要求定義

日本語は非常にアナログで、解釈が多岐に渡り、ビジネスに於いては誤解を招くことが多々あります。IT化を実現する上では、「仕様の明確化」は非常に重要です。IT導入の初期段階には、「要件定義」が存在しますね。

まず、「要件定義」とは何でしょう?企業・団体毎に解釈が異なるのでしょうが、一般的には、「システム構築や開発に於いて、どのような機能を実装すべきかを決定すること」で、これを書面化し、各ステイクホルダーで合意形成されたものを「要件定義書」と呼びます。

では、この「要件定義書」は本来、誰が考え、作成するのでしょうか?ユーザ(ITを利活用する部門や企業)側か、それともシステム構築・開発を行うベンダー側でしょうか?難しいところですが、答えは「ベンダー側」となります。

ベンダーが要件をまとめ、開発する?ユーザは各合意の場に居るだけ?いいえ、そうではありません。そもそも、要件を定義する上では、エンジニアによる技術的な見解が必須であり、IT資源調達計画後に選定されたベンダーをパートナーとし、外部リソースであるエンジニアにユーザの要求事項に対する次期システム要件を定義させます。もちろん、ユーザ部門・企業の合意が必要なのは言うまでもありません。

と、言うことは、定義すべき要件が存在する前に、要求事項が存在することになります。つまり、「要件定義」 の前には「要求定義(要求仕様)」が必要だと言うことです。これを書面化したものが「要求定義書」です。

この「要求定義書」の作成はベンダー側の仕事ではありません。ユーザ側がベンダーに提示するためにまとめる定義書です。繰り返しになりますが、ユーザ側は経営戦略に整合したIT戦略の策定を行う中で課題を可視化し、自社(または自部門)の新業務プロセスをまとめます。そして、これを次期ITの要求事項としてベンダーに提示する形式的なもの「要求定義書」として作成します。要求の定義なしにユーザ側はベンダー側に要件定義をしろ、とは言えません。

ベンダー側はこの「要求定義書」を元に「ユーザ要件のシステム定義」をします。ベンダー側はユーザ側が定義 したものを「そのまま」システム開発する訳にはいきません。なぜならば、技術的な見解からの実現可否やコスト面、スケジュール、品質等を勘案しなければならないからです。

もちろん、ユーザ側に技術力があれば要求定義から要件定義にまで発展させ、設計以降をどうするか考えればいいでしょう。

しかし、その反面、ベンダー側には「言われた通りにシステム化すればいい」という考えではいかなくなります。要件定義能力が問われることになります。ここが崩れると以降のフェースがうまく進みません。

とは言え、要求定義もかなり難しい作業です。場当たり的な問題を抽出するのみに留まるケースも多々存在します。どのように進めてゆけばいいのか?そこは、いつでもご相談下さい。一緒に汗をかいて頑張ります!

2010年2月13日土曜日

サムライ・ニッポン、始動!

バンクーバー冬季五輪が本日開催しました!華やかな開会式には非常に癒されました。世界の壁が取り払われ、ひとつになった気がします。ハイチ共和国をはじめとする被災国や開発途上国、紛争国などを除いては。。。

さて、オリンピックでの競技とは異なり、国際競争力が急速に求められる中、日本企業はグローバルで、どう戦ってゆけばいいのでしょうか?IT業界もナンダカンダ言っても、「米国のふんどし」を絞めていますし、見渡せばデファクトスタンダードは我が国発は数えるほどしか有りません。ニッポンのお家芸とは何でしょう?

品質と技術力では高い評価を得るものの、この先、どう諸外国と戦えばいいのやら。日本のアニメは海外では高い評価を受けていますね。映画祭では数多くの受賞を得たり、コスプレやオタクも世界中で増殖しています。ソフトウェア媒体として流通も容易なので、外貨を得る手段として基幹産業になり得ますね。

しかし、アニメが評価されている点は技術面もありますが、表現方法や感覚など、諸外国にとって簡単に横持ちできない点に有るのではないでしょうか?例えば、日本には「色」が沢山あります。桜色、藤色、亜麻色、山葵色、萌葱色、鳩羽色、黒紅、団十郎茶、露草色、山吹色、などなど。
(詳しくは「和色大辞典」 http://www.colordic.org/w/

食文化に於いても、豆腐や納豆をはじめ、和食は世界でも高く評価されています。 サムライ、ハラキリ、スシ、ゲイシャも含めて、世界に通用する「ニッポン」色を出さなければ、近隣アジアの諸外国にさえ勝てません。

最近輸出された「モッタイナイ」など、日本らしい言葉です。真似のできない強みを経営に活かし、過当競争に陥らないための「らしさ」を皆さんと見つけてゆければと思います。関西発信の良き文化を筆頭に。

2010年2月6日土曜日

誰のための何をする?

ここ最近、トヨタ自動車のリコール問題が世間を騒がせております。アクセルペダルのリコールに係わる一連の問題に関しては、社長自らの陳謝がありました。一方では、プリウスのブレーキ問題では、トヨタ側の言い分も色々とあるでしょうが、今ひとつ、しっくりこず、信頼回復には時間を要しそうです。

昨今、消費者の安心・安全への関心は日増しに強くなってきており、マスコミの取り上げ方も加熱気味です。過去の乳業メーカーの例ではありませんが、対応方法を一歩誤れば、今までの長い歴史に傷を付け、大きな痛手を負うことになりかねません。

さて、私事ですが、昨年末に手配した商品券(マッサージ券)が2ヶ月たっても私の手元に届かず、発送元に問い合わせました。その結果、発送済みとのこと。しかし、確かに受け取っていない!状況確認すると、担当者から「送料は発送者負担としているため、(送料を考慮して)普通郵便で送付した」とのこと。発送方法の明記も無く、ましてや記録郵便にしていないことなど、当方の知ったことではない。

これらのことを申し立てると、スーパーバイザーなる方から早々の謝罪と同時に再発送の完了連絡が入りました。迅速な対応にそれほど熱くならずに済みました。。。

とは言え、商品重複請求の疑いが晴れている訳でもなく、真相は闇の中。そこで私は「郵便物等調査」なるものを郵便事業株式会社へ申し出ることに(仕組みがあります)。結果として、紛失か誤送か盗難か等は判らず、自宅へは連絡と同時に所轄責任者印での謝罪報告書が届き、万事休す。

まぁ、ITシステムのトラブル等でもそうですが、「品質が」や「仕様が」、「契約書が」、「解釈が」、「打ち合わせ時に言った言わない」などは、後から何とでも言える、できることでしょう。先ずは、犯人探しや原因探しよりも、「今は誰のために誰が何をいつまでに、どのようにするか」を真っ先に考えなければいけないと思います。ましてや、事が重大であれば、トップが率先して、周りにも見えるように行動しなければなりませんね。

2010年1月31日日曜日

隠された価値観の見せる化

対価を支払ってまでも手に入れたい商品やサービス。提供者側はその価値を知らしめ、顧客はその対価以上の満足を得ることができれば。。。

市場では、機能性に富んだものやユニークなアイデアを有するものが存在し、明確な付加価値が見出し難くなってきています。ITに於いても同様に、更なる機能強化や効果的なアイデアが今後も登場するのでしょうが、顧客が求めるものでなければなりません。(個人的には、EXCELやWORD等のOFFICE製品に、これ以上求めるものは非常に少ないのですが。。。)

少々前になりますが、福利厚生(文化・体育活動)の一環として、自己負担500円で4,500円のなんばグランド花月(NGK)公演に行ってきました。漫才・落語・新喜劇と、お腹を抱えて笑い、タップリと堪能しました。

テレビで漫才や落語、新喜劇は、対価を支払わずに観ることができます(特に関西地区では頻繁に)。 しかしながら、ライブでのモノは一味も二味も違い、自腹で4,500円を支払ってでも、公演に行く価値は大いにあり、その後も私は、なんばグランド花月に足を運ぶようになりました。 (吉本興業さんはファンをヒョンなきっかけで1名獲得できました)

何かを購入する、サービスを受ける上で、デパチカやスーパーの試食、英会話やジムの無料レッスン、ソフトウェアの試用版ダウンロードなど、きっかけは身近に沢山あります。しかし、モノが売れない昨今、顧客が踏み込んでくるのを待つほどの余裕が企業にはありません。

今後求められることは、主戦場(事業ドメイン:09年12月26日発信「企業ドメインで戦え!」参照)にて、自社商品やサービス、他社との差別点に於ける「価値観の見せる化」が重要ではないかと思われます。顧客の価値観をくすぶる、引き出す、そのような戦略が求められるんでしょうね。

2010年1月24日日曜日

今が踏ん張りどころ!

先日、とある食品製造業(日配系)の会社へ訪問しました。
デフレが懸念される今日この頃、値上げどころか、大手スーパーの手厳しい値下げ要求に日々苦悶する状況。

ここでは内需が主であるため、販売量の増加が期待しにくい中、品質を維持・向上させると同時に、コストの更なる削減を追求しなければなりません。さぁ、何から手を付けるべきでしょうか?

やはり、見える化(業務プロセスの可視化)から導かれた課題に優先順位を付け、順番に手掛ける他ありません。

その中で、物流の最適化・効率化による物流コストの削減と在庫の抑制、適切な資材購買等が挙がりました。予実(販売計画・生産計画・在庫計画・配送計画やこれらに伴う人員計画など)の精度を上げ、タイムリーに反映させることをコツコツと行うことが早道になりそうです。

また、高付加価値・高機能化を念頭に置いた製品開発も、モノが売れない昨今ではじっくりと考えなければなりません。このご時世、これらに投資する企業が増えてます。今が踏ん張りどころ。今はしゃがんで、よいしょと立ち上がる機会を見ているんですね。

2010年1月16日土曜日

経営目標ありきのIT化を!

ここのところ猛烈な寒さに見舞われています。皆さん、お体大丈夫でしょうか?国内のみならず、世界的にも豪雪被害が相次いでおります。路面の凍結等にご注意を。

さて、IT戦略で導かれた新業務プロセスを実現するために、スクラッチ開発(1から設計・開発する方法)以外に、デファクトスタンダードである業務パッケージ製品(ERPパッケージソフト等)を想定し、これを軸に検討するケースがあります。今日は後者の導入方法論について考えて見ようと思います。

大きく分けて、業務パッケージ製品の導入方法論は2通り考えられます。

1つ目は不適応部分(Gap)を明確にし、これのカスタマイズ(追加開発)を行う「Fit&Gap」方式での進め方です。当初想定された次期業務プロセスを軸にパッケージとのGapを明確にし、「合わない部分を作る」ことを前提とします。この方式では、カスタマイズ費用の増大に加え、カスタマイズ部分が業務パッケージの次期バージョンアップ計画に追随できないケースが考えられます。

2つ目は検討段階にて絞り込んだ業務パッケージの業務プロセスに適合させることを前提とする「フィッティング」方式です。 ここで発生するGapは業務パッケージ側に手を入れるのではなく、次期業務プロセス自体を業務パッケージに合わせることになります。安価にIT化を実現でき、業務パッケージの次期バージョンアップ計画への対応は容易ですが、今まで培ってきた業務プロセスを一部捨てることになりかねます。

また、業務パッケージと言っても「良いところを盛り込んだ事例のカタマリ」であることから、潜在的な課題が浮き彫りにされるメリットもありますが、その反面、業種・業態・企業文化等が無視され、課題の本質を見誤る可能性も秘めています。

デファクトスタンダードと言っても世の中に存在するERPパッケージの多くは、販売管理=商社・卸売業、生産管理=組立(アッセンブリ)業を想定しているので、装置(プロセス)産業(食品・化学・製薬・窯業製造業等)に於いては適応が難しいでしょう。

先日、基幹業務システムの再構築を検討されている企業に訪問しました。プロジェクトを立ち上げ、顕在している課題があるものの、その先をどのように進めて行けばいいのかを躊躇されていました。
とどのつまり、IT化は手段であり、目的ではありません。最も大切なことは業務の部分最適ではなく、経営戦略との整合です。

このブログでも色々お話してきましたが、経営戦略と整合したIT戦略の策定、そしてその実践、評価、改善が必要です。

私も皆さんの課題と直面して、その課題は経営戦略のどの部分と整合するかや現場業務を活かせる打開策、経営者が納得するシステム化の成功要因の特定、そのお力添えができるよう頑張りたいと思います。是非、ご用命を。

2010年1月8日金曜日

思い立ったが吉日

本日のテーマは私の座右の銘です。 「思い立ったが吉日」。

何かを思い立ったら夜中であろうが、他の仕掛かりがあろうが直ぐに飛びついてしまう私。夜中に電球が切れていた際、明日でも事足りることではあれど、コンビニに走ります。欲しいものが出たら直ぐに買って失敗することも多々ありますが。。。

学生時代に聞いたある曲があります。歌詞を一部、抜粋してご紹介します。 コテコテのおじさんアメリカン・ロッカーのジョン・メレンキャンプ(John Mellencamp:1951年10月7日生)の「リアル・ライフ(THE REAL LIFE)」です。

 ~(略)
- ジャクソン・ジャクソンは良い子だった
- 彼は大学4年を卒業して学士号をとった21歳で働き始め
- 43歳の時に、うんざりして辞めてしまった
- そしてこう言った
- 「俺は今までの人生やるべきことをやってきた
- 今度は、自分のために何かをやってみたいと思うんだ
- それが何だかわかったらすぐに
- 俺は無我夢中で、全魂を傾けそれに取り組むだろう」
- 彼は言う
-
- 俺は、本当の人生を生きたいんだ
- 俺は本物の人生をがむしゃらに生きてみたい
- 中年だからって、一日中家にいて、
- テレビを見ていたいってことはないさ
- 俺は、本当の人生が欲しいんだ
- 本物の人生を生きたいんだよ
-
- おそらく、年齢や、何歳まで生きるかなんてことは
- どうでもいいことなんだろうと思う
- つまるところ、自分の人生どう生きたか、
- そして、自分自身の運命とどう取り組むかっていうことが肝心なんだと思う
- ところがある年齢に達すると
- 何かが起きるんだ
- 特に、心が若い奴に
- 先に進む道のりの方が
- 今まで歩んできた人生よりも短いってことに気づくのは
- 淋しいことさ


学生時代(随分前です)に、こんな本も読みました。そこには、「例えばスキーやテニスを好きだからやる者はいない、興味があるからやるのだ、それには些細な切っ掛けがあるはずだ」と。
楽譜も読めない私が昨年ハマったのはギター。友人からの些細な誘いが切っ掛けですが、一応、今も練習(触る程度ですが)をする日々。1曲弾き語れるとチョットした快感に。

何かを始めるのには切っ掛けが必要かも知れませんが、関心を持ち、継続すると視野が広がるものだなぁ、と思える今日この頃。
10数年前、技術畑でない私がホームページ作成(HTMLやJavaScript等)に関心を持ち、今も継続して更新をしていますが、切っ掛けは「振り返った時に足跡が残っていない寂しさを想像したこと」でした。

ライフワークを一つでも増やし、人生に華を添えたいものです。(まだご隠居してません。青春は遍在です!)

今できる経営戦略、IT戦略の切っ掛けを作れるよう、これからも情報発信を続けますよ。ライフワークとして。次回は真面目にIT経営をテーマに書きますのでご勘弁を。(今日は新年会で飲んでます。)

2010年1月2日土曜日

今年も宜しくお願い致します!

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
今回のお正月は少々短く、まったりと正月気分も堪能できませんが、活気に満ちた年になるよう、元気に参りましょう!

ITコーディネータは資格更新(3年間で30ポイント)が必要で、このブログ自体は知識ポイント(知識提供ポイント)取得手段として立ち上げました。ヨコシマで浅はかな気持ちではありました。しかし、後で気付きました。この方法ではポイント取得にはならないことを。

仕方がありません。でも、いいんです。何か書く上で勉強しなければいけませんし、それを発信できれば。
と、言うことで、大いに脱線することでしょうが、今年も頑張ってIT経営に役立つ情報を発信してゆきますので、お付き合いの程、宜しくお願い致します。