2010年3月28日日曜日

真実の裏の嘘を暴け!

この季節には、塾や予備校の新聞折込広告がたくさん入りますね。そこには、有名難関中学・高校・大学に何人合格したとか、合格者の声が載せられていたりとか。

大規模学習塾・予備校ほど合格者の数は多く、大々的に宣伝しています。ん?ちょっと待って下さい。合格者の数はすごいんですが、合格率は判りません。不合格者の数が明記されていません。また、重複合格者も合格件数としてカウントしているのでしょうか?

同じく、お肌若返り健康品の広告では、「こう見えて××才!!」なんて書かれていますが、この場合は、Beforeはスッピンで仏頂面、Afterは完璧な化粧で満面の笑み。スポットライトさえ浴びています。

成功事例を参照し、検討時に取り入れることは大切なことですが、失敗事例を捕らえることも忘れずに。ITベンダーの選定には失敗事例や件数、過去のトラブルを確認してみましょう。また、塾や予備校の説明会には在籍者に対する合格者数や受験失敗者数も質問するといいでしょう。(不合格者は強制的に除名されるかも。)

今回は他愛無い雑談でした。少々手を抜きました。。。

2010年3月20日土曜日

損して得(徳)とれ! 

今日は汗ばむ暖かさで、とても春らしく感じられました。私事ですが、午後からはサッカー観戦(吹田市民には特権があります)に出掛けました。スポーツ観戦には最適な気持ちのいい一日でした。風が強かったですが。

さて、私は小・中学校とサッカーをやっていたのですが、当時のフォーメーションや戦略面では、現在のサッカーと比べ、「進化したなぁ」、「昔はこんな言葉はなかったよなぁ」、「ユニフォームがおしゃれだなぁ」と感じることが多々あります。

経営戦略も同じく、日々変化しています。新たな発想で顧客を取り込む、付加価値を上げる方法が生み出されています。製品自体では差別化が困難な昨今、企業ブランドを高める動きが目に付きます。

環境保護活動(ユニリーバ・ジャパンが展開する紅茶ブランド「リプトン」では、非営利環境保護団体レインフォレスト・アライアンス認証茶園で栽培した茶葉を使用)やフェアトレード(社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会を作りだし、公正な対価を支払うことで自らの力で暮らしを向上させ、自立できるよう支援する活動で、ピープル・ツリーが積極的)の採用、社会貢献(次世代を担う子どもたちを対象に、創造力や表現力を伸ばすためのワークショップを展開する「NECキッズ」)等、長期的な企業価値の向上は即効性はなくとも、必ずジャブは効いてきます。

これからも物余りの時代は続きます。「安くて品質の高いもの」から、「安心して買えるもモノ」へ、そして「安心して買える企業のモノ」へと変化して行くことでしょう。

2010年3月13日土曜日

Google Appsは突き進む!

IT資産を持たず、データのバックアップやシステム管理要員の負荷を軽減し、維持管理を安価で安定したサービスとして導入する「SaaS(Software as a Service)」が昨今、勢いを見せています。

適用業務に限りがあるものの、この選定をしっかり行えば、IT戦略は効率的・有効的に実行されます。勘定系や固有業務(企業間のオンライン受発注(EOS)や請求業務等)での適用は難しいようですが、グループウェア(情報共有やコミュニケーションの効率化を図り、互いの協調作業を支援する情報系システム)の分野では、「Google Apps」が注目されています。

多岐に渡る機能提供に加え、手軽で安価、稼働率保証など、「Google Apps」は今後、どのような拡大を見せるのでしょうか?

とは言え、まずは業務プロセスの評価・見直しを経て、ツールの導入を第一に考えないことが大切。IT動向や他社事例等の外部情報収集と同時に、自社の情報共有やコミュニケーションの効率化はどうかをこの際、考えてみませんか?

2010年3月7日日曜日

北風と太陽の戦略

イソップ寓話のひとつに「北風と太陽」という話があります。

北風と太陽はお互いの強さについて議論し、力くらべをすることにまりました。ちょうどその時、向こうから旅人がやって来たので、どちらが先にその旅人の上着を脱がせることができるかを競い合うことになりました。

まず、最初に北風が強く吹き付けます。しかし、上着を吹き飛ばすどころか、旅人は寒さで上着を押さえ込み、脱がすどころではありません。北風は更に吹き付けます。すると旅人は寒さのあまり、もう一枚上着を羽織る始末。八方塞です。

一方、太陽は穏やかな日差しを降り注ぎます。すると旅人は暖かさのあまり、自ら上着を脱いでしまい、更にもう一枚、最後には素っ裸になり、川へ飛び込む始末。太陽の圧勝です。

IT化プロセスも同様に、何事に於いても、強引なやり方では、うまく行きません。目標を明確にし、その手段を決定します。そして、それに至るまでのプロセスを計測し続けることが大切です。戦略の策定は非常に大切な要素ですよね。

北風にように、過去の一つの成功戦略のみを前面に推し進めても限界があります。多面的に物事を見極め、手段を選ぶ必要があります。

この寓話は「コーチング」にも例えられます。力ずくで圧力や権力を使って人を動かすことと、暖かく優しい言葉や態度で人を動かすことも「北風と太陽」の戦略に似てますね。「説得は暴力に勝る」です。「アメとムチ」の使い方には十分にご注意を。