2010年1月31日日曜日

隠された価値観の見せる化

対価を支払ってまでも手に入れたい商品やサービス。提供者側はその価値を知らしめ、顧客はその対価以上の満足を得ることができれば。。。

市場では、機能性に富んだものやユニークなアイデアを有するものが存在し、明確な付加価値が見出し難くなってきています。ITに於いても同様に、更なる機能強化や効果的なアイデアが今後も登場するのでしょうが、顧客が求めるものでなければなりません。(個人的には、EXCELやWORD等のOFFICE製品に、これ以上求めるものは非常に少ないのですが。。。)

少々前になりますが、福利厚生(文化・体育活動)の一環として、自己負担500円で4,500円のなんばグランド花月(NGK)公演に行ってきました。漫才・落語・新喜劇と、お腹を抱えて笑い、タップリと堪能しました。

テレビで漫才や落語、新喜劇は、対価を支払わずに観ることができます(特に関西地区では頻繁に)。 しかしながら、ライブでのモノは一味も二味も違い、自腹で4,500円を支払ってでも、公演に行く価値は大いにあり、その後も私は、なんばグランド花月に足を運ぶようになりました。 (吉本興業さんはファンをヒョンなきっかけで1名獲得できました)

何かを購入する、サービスを受ける上で、デパチカやスーパーの試食、英会話やジムの無料レッスン、ソフトウェアの試用版ダウンロードなど、きっかけは身近に沢山あります。しかし、モノが売れない昨今、顧客が踏み込んでくるのを待つほどの余裕が企業にはありません。

今後求められることは、主戦場(事業ドメイン:09年12月26日発信「企業ドメインで戦え!」参照)にて、自社商品やサービス、他社との差別点に於ける「価値観の見せる化」が重要ではないかと思われます。顧客の価値観をくすぶる、引き出す、そのような戦略が求められるんでしょうね。

2010年1月24日日曜日

今が踏ん張りどころ!

先日、とある食品製造業(日配系)の会社へ訪問しました。
デフレが懸念される今日この頃、値上げどころか、大手スーパーの手厳しい値下げ要求に日々苦悶する状況。

ここでは内需が主であるため、販売量の増加が期待しにくい中、品質を維持・向上させると同時に、コストの更なる削減を追求しなければなりません。さぁ、何から手を付けるべきでしょうか?

やはり、見える化(業務プロセスの可視化)から導かれた課題に優先順位を付け、順番に手掛ける他ありません。

その中で、物流の最適化・効率化による物流コストの削減と在庫の抑制、適切な資材購買等が挙がりました。予実(販売計画・生産計画・在庫計画・配送計画やこれらに伴う人員計画など)の精度を上げ、タイムリーに反映させることをコツコツと行うことが早道になりそうです。

また、高付加価値・高機能化を念頭に置いた製品開発も、モノが売れない昨今ではじっくりと考えなければなりません。このご時世、これらに投資する企業が増えてます。今が踏ん張りどころ。今はしゃがんで、よいしょと立ち上がる機会を見ているんですね。

2010年1月16日土曜日

経営目標ありきのIT化を!

ここのところ猛烈な寒さに見舞われています。皆さん、お体大丈夫でしょうか?国内のみならず、世界的にも豪雪被害が相次いでおります。路面の凍結等にご注意を。

さて、IT戦略で導かれた新業務プロセスを実現するために、スクラッチ開発(1から設計・開発する方法)以外に、デファクトスタンダードである業務パッケージ製品(ERPパッケージソフト等)を想定し、これを軸に検討するケースがあります。今日は後者の導入方法論について考えて見ようと思います。

大きく分けて、業務パッケージ製品の導入方法論は2通り考えられます。

1つ目は不適応部分(Gap)を明確にし、これのカスタマイズ(追加開発)を行う「Fit&Gap」方式での進め方です。当初想定された次期業務プロセスを軸にパッケージとのGapを明確にし、「合わない部分を作る」ことを前提とします。この方式では、カスタマイズ費用の増大に加え、カスタマイズ部分が業務パッケージの次期バージョンアップ計画に追随できないケースが考えられます。

2つ目は検討段階にて絞り込んだ業務パッケージの業務プロセスに適合させることを前提とする「フィッティング」方式です。 ここで発生するGapは業務パッケージ側に手を入れるのではなく、次期業務プロセス自体を業務パッケージに合わせることになります。安価にIT化を実現でき、業務パッケージの次期バージョンアップ計画への対応は容易ですが、今まで培ってきた業務プロセスを一部捨てることになりかねます。

また、業務パッケージと言っても「良いところを盛り込んだ事例のカタマリ」であることから、潜在的な課題が浮き彫りにされるメリットもありますが、その反面、業種・業態・企業文化等が無視され、課題の本質を見誤る可能性も秘めています。

デファクトスタンダードと言っても世の中に存在するERPパッケージの多くは、販売管理=商社・卸売業、生産管理=組立(アッセンブリ)業を想定しているので、装置(プロセス)産業(食品・化学・製薬・窯業製造業等)に於いては適応が難しいでしょう。

先日、基幹業務システムの再構築を検討されている企業に訪問しました。プロジェクトを立ち上げ、顕在している課題があるものの、その先をどのように進めて行けばいいのかを躊躇されていました。
とどのつまり、IT化は手段であり、目的ではありません。最も大切なことは業務の部分最適ではなく、経営戦略との整合です。

このブログでも色々お話してきましたが、経営戦略と整合したIT戦略の策定、そしてその実践、評価、改善が必要です。

私も皆さんの課題と直面して、その課題は経営戦略のどの部分と整合するかや現場業務を活かせる打開策、経営者が納得するシステム化の成功要因の特定、そのお力添えができるよう頑張りたいと思います。是非、ご用命を。

2010年1月8日金曜日

思い立ったが吉日

本日のテーマは私の座右の銘です。 「思い立ったが吉日」。

何かを思い立ったら夜中であろうが、他の仕掛かりがあろうが直ぐに飛びついてしまう私。夜中に電球が切れていた際、明日でも事足りることではあれど、コンビニに走ります。欲しいものが出たら直ぐに買って失敗することも多々ありますが。。。

学生時代に聞いたある曲があります。歌詞を一部、抜粋してご紹介します。 コテコテのおじさんアメリカン・ロッカーのジョン・メレンキャンプ(John Mellencamp:1951年10月7日生)の「リアル・ライフ(THE REAL LIFE)」です。

 ~(略)
- ジャクソン・ジャクソンは良い子だった
- 彼は大学4年を卒業して学士号をとった21歳で働き始め
- 43歳の時に、うんざりして辞めてしまった
- そしてこう言った
- 「俺は今までの人生やるべきことをやってきた
- 今度は、自分のために何かをやってみたいと思うんだ
- それが何だかわかったらすぐに
- 俺は無我夢中で、全魂を傾けそれに取り組むだろう」
- 彼は言う
-
- 俺は、本当の人生を生きたいんだ
- 俺は本物の人生をがむしゃらに生きてみたい
- 中年だからって、一日中家にいて、
- テレビを見ていたいってことはないさ
- 俺は、本当の人生が欲しいんだ
- 本物の人生を生きたいんだよ
-
- おそらく、年齢や、何歳まで生きるかなんてことは
- どうでもいいことなんだろうと思う
- つまるところ、自分の人生どう生きたか、
- そして、自分自身の運命とどう取り組むかっていうことが肝心なんだと思う
- ところがある年齢に達すると
- 何かが起きるんだ
- 特に、心が若い奴に
- 先に進む道のりの方が
- 今まで歩んできた人生よりも短いってことに気づくのは
- 淋しいことさ


学生時代(随分前です)に、こんな本も読みました。そこには、「例えばスキーやテニスを好きだからやる者はいない、興味があるからやるのだ、それには些細な切っ掛けがあるはずだ」と。
楽譜も読めない私が昨年ハマったのはギター。友人からの些細な誘いが切っ掛けですが、一応、今も練習(触る程度ですが)をする日々。1曲弾き語れるとチョットした快感に。

何かを始めるのには切っ掛けが必要かも知れませんが、関心を持ち、継続すると視野が広がるものだなぁ、と思える今日この頃。
10数年前、技術畑でない私がホームページ作成(HTMLやJavaScript等)に関心を持ち、今も継続して更新をしていますが、切っ掛けは「振り返った時に足跡が残っていない寂しさを想像したこと」でした。

ライフワークを一つでも増やし、人生に華を添えたいものです。(まだご隠居してません。青春は遍在です!)

今できる経営戦略、IT戦略の切っ掛けを作れるよう、これからも情報発信を続けますよ。ライフワークとして。次回は真面目にIT経営をテーマに書きますのでご勘弁を。(今日は新年会で飲んでます。)

2010年1月2日土曜日

今年も宜しくお願い致します!

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
今回のお正月は少々短く、まったりと正月気分も堪能できませんが、活気に満ちた年になるよう、元気に参りましょう!

ITコーディネータは資格更新(3年間で30ポイント)が必要で、このブログ自体は知識ポイント(知識提供ポイント)取得手段として立ち上げました。ヨコシマで浅はかな気持ちではありました。しかし、後で気付きました。この方法ではポイント取得にはならないことを。

仕方がありません。でも、いいんです。何か書く上で勉強しなければいけませんし、それを発信できれば。
と、言うことで、大いに脱線することでしょうが、今年も頑張ってIT経営に役立つ情報を発信してゆきますので、お付き合いの程、宜しくお願い致します。