2011年10月23日日曜日

コモディティ化を回避しろ!

ここ最近は「コモディティ化」について沢山、考えています。脳みそが悲鳴をあげていますよ。
この「コモディティ化」とは、製品やサービスがコモディティ(日用品)のように差別化特性が無くなってしまい、「どの会社のどの製品もデザインがチョット違う程度で、変わらない」から、「まぁ、安ければ何でもいい」と、言う現象です。
余程の技術革新がない限り、差別化が図れません。また、最近では「ニーズの頭打ち」とも言われています。つまり、各社から出される新商品の新機能は消費者ニーズをあまり魅了しません。最近のパソコンはハードディスク容量が最低でも数百ギガ。もう、こんなに要らない?デジカメでは1000万画素以上が登場し、A3サイズ以上の用紙に印刷しないと違いが判りません。白物家電や最近では液晶テレビも頭打ちしてます。

コモディティ化から脱するには、他社に真似されにくい差別化を図るか、徹底的な効率化からのコスト優位性を目指すか。はたまた、競争相手がいない領域を見つけて過当競争を避けるか。

いずれにせよ、コア・コンピタンスから外れて戦っても差別化は難しいでしょう。すぐに真似られ、追い越されます。強みを活かせる領域で暫くは稼げるコトをしなければなりませんね。でなければ、泥沼な価格競争で相手が倒れるのを待つか、規模の経済に左右されてしまいます。

2011年10月17日月曜日

一期一会、感謝の言葉

今期から私自身、所属グループが変更になりました。今までのマーケットは1年しか担当していませんが、沢山の方と接する機会が得られ、大変勉強させて頂きました。そこで、今まで私にお付き合い頂いたお客様の引き継ぎをすることになり、後任者と同行して大阪府下を飛び回りました。

帰社後、本日ご挨拶したお客様からメールが。さほど頻繁にお会いできなかったのですが、私が担当している間、商売が何らなかったことを詫びていらっしゃいました。とんでもない!!私の力量の無さを痛感。しかし、悔やむばかりでは何も生まれません。日々、勉強ですね。精進あるのみ!いつかお役に立つことを誓って。

私の名刺には「一期一会感謝之印」の角印を入れています。ひとつひとつの出会いを大切にしています。どんな出会いにせよ、いつも刺激を与えられ、私自身の成長の糧になっています。

異なる業種、職種、年齢、性別、他趣味。自分自身が持っていないモノに触れられると興奮します。人間って面白いなぁ、と。

沢山、勉強して、沢山、経験を重ねて刺激を与えられるヒトになれるよう、頑張ろうと思う今日この頃です。経営やITに関係ないテーマでした。スイマセン。しかし、経営を支えるのはヒトですから、基本に戻る、と言うことで。

2011年10月9日日曜日

ITを取り巻く環境

昨今、ネットワークの高速化に加え、仮想化やグリッド・コンピューティングの実用化、技術基盤の標準化、データ連携の簡素化、事業継続性の重視などから、より一層、コンピュータ資源を集約する一つの形態であるクラウド化が加速しています。このクラウド化が台等する中、ITベンダー各社は「新規マーケットの拡大」に傾注しています。その理由として、近年の事例から事業環境に与えられる脅威を次の二つにまとめることができます。

一つ目は、参入障壁が下がることによる競争の激化。クラウド化の環境下では、地理的・時間的障壁及び言語障壁を意識することなく、規模の経済を狙うグローバル企業が容易に参入でき、世界標準を視野に入れた事業展開が行われます。また、会計事務所やコンサルティングファーム等のITベンダー以外の他業種集団に加え、資本力の乏しいベンチャー企業の参入障壁をも下げることとなっています。よって、旧態依然の戦略では事業の拡大は難しく、多岐に渡る競争相手を見極めた上での新たな戦略立案が求められていますね。

二つ目は、既存事業領域でのカニバリゼーション(自己による共食い現象)による、製品・サービスの低価格化と収益の減少。IT業界全般に於いては、ハードウェアの低価格化からソフトウェアビジネスを経て、サービスを中心とする経営戦略を余儀なくされてきました。クラウド・ビジネスへの事業転換を図る過程にある中、今後は既存領域への戦略見直しに拍車が掛かり、差別化と高付加価値化を目指さざるを得ません。

コモディティ化も問題視しながら、今後の市場動向に関心が集まりそうです。

限られた国内マーケットに於ける競争が熾烈を極める中、新たな戦略を立案し、差別化と高付加価値化により新規マーケットの開拓・拡大が急務だと言えます。「現状維持では後退するばかりである」とはウォルト・ディズニーの名言です。新たなマーケットから必要とされる存在にならなければ、事業継続はあり得ないのですね。