2010年5月29日土曜日

モバイル戦国時代

プライベートでは携帯電話を使うことがほとんど無い私ですが、先日、iPhoneを持つことになりました(先日まではWILLCOM(PHS通信)のスマートフォン)。

今更ながらですが、「便利な世の中になったなぁ」と痛感。「音響カプラ」なるもので情報伝送していた時代からそれほど遠く離れている訳ではありませんが、通信インフラは留まることを知りません。特に高速モバイル通信に於いては、広域で、安価に安定したサービスが求められています。

そこで、今、注目されているのが、UQコミュニケーションが展開する「WiMAX」。基地局が当初の「2009年度中に4,000局以上を目指す」と言うのが、2010年4月末時点で「7,500局」を突破!

WiMAXの特徴は、デジタル信号を効率よく電波に変換することにより、無線環境下においても安定した高速通信を実現する「高速データ無線技術(OFDMA)」と、複数のアンテナでデータ送受信する技術「マルチアンテナ技術(MIMO)」を有し、安定した高速通信(下り最大40Mbps、上り最大10Mbps)が可能なんです。

昨年の2月にサービスを開始し、全国の政令指定都市及び県庁所在地でのサービスが利用でき、人口カバー率の上昇とともに利用者数も急速に増大してます。

新幹線での移動中にもインターネット接続が行えるなど、今後の出張には移動時間の有効活用が図れます。航空各社でも顧客を繋げ止めるサービス提供に工夫を求められることでしょう。同時に、通信キャリアも淘汰され、昨日、日本で販売された「iPad」の後押しもあり、モバイルを中心に世の中は大きく変わることでしょう。

2010年5月22日土曜日

競争社会を突っ走れ!

競争戦略を考える上で、ハーバード・ビジネススクールのマイケル・E・ポーター教授(Michael E.Porter)が自著「Competitive Strategy」(1980年)で提唱した有名な戦略フレームワークに「5 Force Model」があります。このフレームワークは、ITCでも頻繁に活用されます。

そこで、今回はこの「5 Force Model(ファイブ・フォース分析)」に関して簡単に概略をお話します。 この「5 Force Model」では、以下の5つの視点から業界全体に於ける競争関係を検討します。

1)供給業者の交渉力
 資材・原料などを供給する側に、自社を上回る交渉力があれば、仕入コストが上がり、収益は減少します。 携帯電話ではレアメタルに於ける需給のバランスがそうですね。供給業者は、保有量を逆手に取り、価格上昇を狙います。

2)買い手の交渉力
 顧客側の購入に係わる交渉力が強ければ、自社の収益は減少します。最終消費財の場合、バーチャル店舗(価格.com等での最安値店舗等)の販売価格をリアル店舗へ持ち込み、交渉する姿も見受けられます。大阪のおばちゃんには勝てませんよね。。。

3)業界内での競合関係
 同業社間での競争が激しいほど、製品・サービスの収益は減少します。競合優位性の確保のためには、製品やサービスの差別化など、業界内での立ち位置や集中と選択が求められます。談合は許されません。。。

4)新規参入業者の脅威
 新規参入業者は既存業者からシェアを奪おうと攻勢が激しくなり、競合の結果、自社の収益は減少します。これには参入障壁の高さが重要な要因となります。最新技術を追い求め、新たなビジネスモデルの創出が必要となります。

5)代替商品の脅威
 代替商品やサービスは、既存商品・サービスの現存価値を弱め、自社の収益は減少します。医薬品ではジェネリックの攻勢が著しいようですね。単なるバッタモンではなく、例えば価格以外での付加価値の提供やブランディングなどが大切な要素です。

これらの視点から、業界構造を理解し、競争に於ける最重要な要因を特定し、企業戦略を策定することが大切です。自社のポジショニングを理解するためにはこれらの5つの視点からの分析をしてみては如何でしょうか?周りがみんな、敵に見えてきますよ。

2010年5月16日日曜日

時間が経てど仲間は宝!

昨日は久しぶりにITCケース研修での恩師(川端先生・横屋先生)や以前の研修メンバーと再会!
いつも研修後に行くKPI(今日も・パァーっと・行こう)でのお決まりの場所でワインを中心に今後のITCの活動について真面目に議論をしました(ほとんどが戯言でしたが)。
とは言え、今回は現在の研修チームに合流しただけです。お邪魔しました。

先日、ITコーディネータ協会が「平成22年度我が国情報経済社会における基盤整備事業(先進的CIO機能実践事例評価事業)」の委託先として、経済産業省から通知されました。同事業の概要は以下の通りです。

1.中小企業等におけるCIO機能等を担う人材育成のための事業
2.中小企業等におけるIT経営の成功事例の収集、情報提供のための事業
3.中小企業等におけるIT経営の実現に向けた取組支援のための事業
4.地域イノベーションパートナーシップ・IT経営応援隊の事務

しかし、この経済産業省の公募には2件しか応募が無かったようですが。。。まぁ、厳正な審査を行った結果、決定したとのことで、ITコーディネータの認定を受けている我々も頑張らねばなりません。さぁ、行くゾ!

2010年5月9日日曜日

深呼吸すると鼻からも情報が?

ここのところ天気の良い日が続きますが、早くも沖縄では入梅したそうです。夏に向かって季節は巡りますね。

さて、我が家では主要な部屋にLAN敷設・コネクター配置をしており、ネットワーク接続時に毎度、ルータ経由でLANケーブルを接続しています。主にリビングですが面倒です。。。そろそろ無線化を検討しようかと。

無線LANの関連規格として、1997年に無線LANの最初の統一規格としてIEEE802.11が登場しました。伝送速度は理論値で1~2Mbps。その後、IEEE802.11b(11Mbps)、IEEE802.11a(54Mbps)、IEEE802.11g(54Mbps)、現在ではIEEE 802.11nが規格され、最大伝送速度は600Mbps!実質100Mbps以上の実行速度を有することからブロードバンド環境には最適です。

情報量が増加傾向を辿る中、ネットワーク帯域も広がり、携帯電話端末をはじめとする情報端末は、ますます無線化が加速していきます。同時に、セキュリティー面も十分に考慮しなければなりません。(我が家でパソコンからの無線検索を掛けると、ご近所の無線ルータがヒットします。パスワードも無く経由できてしまうので教えてあげたいのですが。)

と、言うことで無線ルータを選定中です。とは言え、我が家はADSL。NTT収容局から近いこともあり、月額サービス料金が数100円でも快適なスピードが得られているので、コストパフォーマンスでは満足!なので、検討するまでもなく、高伝送機器は不要でしょうが。。。

2010年5月1日土曜日

イヤン、見ないで!

早くも上海万博では予約券の入手を巡り、初日から混乱が起きているようです。きちんと並びましょうね。

さて、中国と言えば、Googleの撤退問題が記憶に新しいのですが、先日、お客さんとの会話の中で中国当局の検閲が話題に挙がりました。

中国には強力なファイア・ウォールが設けられ、当局が禁ずるキーワード(天安門やダライ・ラマなど)に対し、フィルタリングが行われています。有害と判断されたサイトへは国内からのアクセスが遮断されたり、キーワード検索を不可能にさせたりします。これはメールも同様。メール本文や添付ファイルも対象に検閲されます。しつこくアクセスした場合には、ネットワーク自体が接続不能になる様子。

お客さんの現地拠点では、メールの遅延や間引き、特定のIPが接続不能になったりと、おかしな活動を行っている訳では全く無いのに、過剰な検閲が働いている様子。不当、誤認逮捕されては困ります。。。

中国携帯電話の最大手「中国移動」(China Mobile)は、携帯電話のメール検閲に協力する方針で、有害情報と見なされた場合、メール機能を強制停止するとのこと。

言論の自由は尊重されるべきですね。急激な経済発展を果たした中国への期待は大きいのですが、全てを統治する姿勢は敬遠されているのも事実。模倣文化やマナー問題など含め、課題がまだまだありそうです。今後のオフショア先では中国やインドに続き、人件費や民族性でインドネシアが拡大すると言われていますし。