総務省は携帯電話の通信キャリア乗り換えの壁となっている「SIMロック(電話番号や利用者情報が書き込まれた携帯端末本体に挿入するICカード)」の解除指針を打ち出しました。その結果、通信キャリア各社は右往左往しております。
通信キャリア各社にとっては実にシビアな問題ですが、利用者にとってはどうでしょうか?実際のところ、課題が山積みで、利用者にとってのメリットは見出せません。
まずは、各通信キャリア間で周波数帯が異なり、互換性は無く、移行が困難です。番号ポータビリティ(MNP:Mobile Number Portability)では垣根を外すことはできましたが、メールアドレス(「***@docomo.ne.jp」や「***@softbank.ne.jp」など)及び各種キャリアの固有サービスは引き継げません。
その他、障害時のサポートや、その切り分けも厄介ですし、家族間無料通話や長期割引契約等、乗り越えなければならない壁はまだまだあります。
先日、株式に於いて、NTTドコモが来年4月に解除すると発表したところ、反落。同時に関連銘柄の株価も下落。
ガラパゴス化したニッポンには良い面と悪い面が並存しており、今回の「SIMロック解除」騒動は吉と出るか、凶と出るか?内需拡大が見込み難い昨今、iPhoneは救世主にならないのかなぁ?
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