いやぁ、冷え込んできましたね。冬将軍が鍋将軍を同伴しての到来です。お鍋が楽しめる季節になり、ますますメタボが気になります。。。最近ではカレー鍋やチーズ鍋などが登場しており、鍋スープ市場は急激な拡大を図っているようです。
さて、今回は「予見と目標設定」について考えてみましょう。
戦略立案に於いて、将来の姿を描くためには、現状や過去の事象を様々な角度から分析し、ビジョンを描きます。
その考え方には「Forecasting」と「Backcasting」と言う考え方があります。
まず、「Forecast(フォーキャスト)」ですが、台風の進路予想のように、今後の進路を予測するために過去から現在に向かって線を引き、その延長線上に将来の姿を見出す方法です。
この方法では、「将来のあるべき姿」ではなく、「将来のあり得る姿」を予見することしかできません。つまり、戦略の立案や目標設定を行う上での指標の一つであり、そこに意思は入りません。マーケティングや在庫・資源の有効化に於ける需要予測などは、季節変動や地域属性を加味した分析が必要ですが、科学に基づいた結果の照会でしかありません。
一方、「Backcast(バックキャスト)」では、将来のあるべき姿を描き、そこから現在を振り返ってすべきことを決めてゆく方法です。そのためには短期・中期・長期での計画を立案し、通過地点での評価指標(KPI:[Key Performance Indicator])を定めて実践してゆきます。ITコーディネータはこちらの手法を採っています。
そのため、将来の「あるべき姿」の構築は非常に重要です。これがぶれていると道を誤ります。なお、ITCプロセスガイドラインでは経営戦略を「企業における種々の経営課題を解決するために、ステイクホルダーが期待する企業のあるべき姿(To Be)と現状(As Is)とのギャップを埋める企業全体の重要施策である」と定義しています。
目指すべき目標に向かって何をすべきか?「今はこうだから、将来はこうだ」では、事象を分析し判断する視野の狭いアナリストでしかありませんよね。あるべき姿を描くって、とても大切なことなんですね。
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