北風と太陽はお互いの強さについて議論し、力くらべをすることにまりました。ちょうどその時、向こうから旅人がやって来たので、どちらが先にその旅人の上着を脱がせることができるかを競い合うことになりました。
まず、最初に北風が強く吹き付けます。しかし、上着を吹き飛ばすどころか、旅人は寒さで上着を押さえ込み、脱がすどころではありません。北風は更に吹き付けます。すると旅人は寒さのあまり、もう一枚上着を羽織る始末。八方塞です。
一方、太陽は穏やかな日差しを降り注ぎます。すると旅人は暖かさのあまり、自ら上着を脱いでしまい、更にもう一枚、最後には素っ裸になり、川へ飛び込む始末。太陽の圧勝です。
IT化プロセスも同様に、何事に於いても、強引なやり方では、うまく行きません。目標を明確にし、その手段を決定します。そして、それに至るまでのプロセスを計測し続けることが大切です。戦略の策定は非常に大切な要素ですよね。
北風にように、過去の一つの成功戦略のみを前面に推し進めても限界があります。多面的に物事を見極め、手段を選ぶ必要があります。
この寓話は「コーチング」にも例えられます。力ずくで圧力や権力を使って人を動かすことと、暖かく優しい言葉や態度で人を動かすことも「北風と太陽」の戦略に似てますね。「説得は暴力に勝る」です。「アメとムチ」の使い方には十分にご注意を。

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