IT経営の実践は、ITの利活用を通して経営戦略の成功を目指すものです。この経営戦略とは、競合優位性を継続して確保し得る領域を「選択」し、そこに限りある経営資源を「集中」投下して、投資対効果を最大化することを言います。「選択と集中」が非常に大切となります。
そこでこの「経営資源」ですが、昔は「人」・「モノ」・「金」と言われていました。これに「情報」が加わり、4つの要素を指すようになり、昨今ではこの4つに「時間」が加わっています。
昨今の技術動向やビジネスモデルの変革は目まぐるしく、従来の4要素「人(人材等)、モノ(設備等)、金(資金等)、情報(スキル等)」を視野に入れるだけでは、これら経営資源を活かしきれません。
「時間」は「市場が求める、または競合に勝る納期(スピード)」を意味し、また「他の資源を有効に活かすタイミング」も指します。「時間=(イコール)コスト」なんですね。
情報(業務データ・情報システム等)の活用により、速度の経済(販売や生産、在庫の回転率上昇や業務サイクル高速化による在庫削減等)が生まれます。そのためには、これらの情報を迅速に、かつ最適なタイミングで入手・活用する必要があります。この入手・活用方法やタイミングを見計らうのは人です。この人のスキル、ノウハウ、センスを養うための人材育成は大切な要素となります。なお、この意思決定支援の領域にITを活用することも可能です。
これら「人」・「モノ」・「金」・「情報」・「時間」は密接に関わりを持ちながら、重要な経営資源を構成しているんですね。
時間を有効に活かす例としては、普段事務所内(事務所内・倉庫内・工場内・客先訪問移動時間等)で歩くスピードを1~2Km/h早めるだけでも時間当たりの仕事量は増え、効果は目に見えます。その他、喫煙場所や飲料の自販機を無くすなども考えられますが、もしかしたらモチベーションが落ち、非効率になるかも。私自身、おしっこを我慢して、その前に一仕事すると驚くほど迅速かつ効率的に事が進んだこともあります。(周りから見れば「何を目が血走った状態で資料作成しているのだか?」。)蛇足です。。。
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