2011年4月3日日曜日

災害対策はヒトを中心に!

福島第1原発2号機から汚染水が流出するなど、新たな課題も報道される中、東日本大震災の復興は少しずつではありますが、着実に進んでいると思われます。何年先になるか分かりませんが、復興に向け、力を合わせてみんなで頑張りましょう!

さて、被災地に加え、計画停電にて事業に支障をきたしている関東地区ではこれを機に、BC/DR[Business continuity/Disaster recovery](事業継続・災害対策)を見直す企業が増えています。

この震災後、遠隔拠点やデータセンタに基幹データを転送・保管するなど、各種アウトソーシング(SaaS/PaaS/IaaS:2010年9月5日「経営に活かすクラウド(1)」参照)の検討が積極的に思えます。

とは言え、どこまでIT投資を行っても「完璧」には至りません。完璧により近付けるためには「人間系」も勘案しなければなりません。そのため、自社の独自性(コアコンピタンスではなく)や属人的な部分を見直すことも大切です。

自社の優位性を損なわないのであれば、標準化は、IT費用の抑制が見込めるクラウド環境の採用に効果的です。属人化(職人化)された業務や制度はBC/DR上、何らかの足枷になってしまいます。年に数回しか使われていない各種管理帳票や機能、得意先に依存しない請求書など、いつまでも拘り続けていませんか?「あの人じゃないと分からない」、「過去からやっているから」、「前任者から引き継いだだけ」のそれほど重要でない業務ってありませんか?

IT環境(ハードウェアやアプリケーション、通信インフラ、データ等)が稼動していても、業務が回らなければ意味がありません。人とITのバランスを大切に。

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