2011年4月9日土曜日

フリーミアムと言う餌を求めて

Microsoft Windows 95の発売以降、パソコンの普及率と共に、インターネットのプロバイダ契約者数が驚異的も伸張しました。これにつれて、プロバイダ基本料やパソコンそのものも高機能低価格化が現在でも進行しています。また、これに対応すべく、ネットワークインフラも年々、整備されています。

さて、ネット家電やスマートフォンなど、現在では「インターネット接続無くして生活はできない」と言っても過言ではありません。しかし、これらの動向はインフラやハードウェアのみが成し得たものではありません。

インターネット網の先には幾つものサービスが存在し、これらを享受することで世界中の人々が繋がり、情報を共有し、豊かな生活に繋がっているんですね。

そのサービスの中でも最も、インターネットの普及に貢献しているのが「無料サービス」です。Yahoo!やGoogleのように、利用者は料金を支払わなくともサービスを受けることができます。

最近の言葉では、これを「フリーミアム(Freemium)」と呼びます。

フリーミアムとは、「フリー(無料)」+「プレミアム(割増料金)」が合わさった造語。無料でサービス提供することで顧客をたくさん集め、その何割かに有料で高機能サービスに誘い込むビジネスモデルを指します。

例えば、Yahoo!やGoogleでは無料でメールアカウントを取得し、メールの送受信が自由に行えます。但し、メールには広告が表示され、またメールボックスの容量にも制限があります。しかし、小額ながら有料サービスに移行すれば、これらの制限は外されます。
他にも、無料インターネット電話のSkype(固定電話へは有料)や、オンラインストレージ(データセンタにある大容量のハードディスクを容量・バックアップ共に無料で使用する)、ゲーム、動画配信サービス等、様々です。

一般的には、95%が料金を払わない無料ユーザであっても、残り5%の有料ユーザがいればビジネスは十分に成り立つと言われています。(百貨店やスーパーでも会員へのダイレクトメールは、全員に案内するよりも上位顧客(上顧客)へ注力する方が効率が良く、数字に繋がります。)

何もインターネットに関わる世界のみのことではなく、「先着○○名様無料」や「コーヒー1杯無料」、「会員様への粗品進呈」など、身の回りには「餌」がたくさん落ちています。釣られても痛手を負わず双方のメリットが生じる(Win-Winな関係構築ができる)「美味しい餌」を選んで食べるようにしましょう。

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