先週、財務会計に関わる仕事があり、その中で「プロジェクト管理」・「セグメント管理」に触れましたので、今回のテーマに。
さて、財務会計では、大きく「一般会計」と「管理会計」に分類され、「一般会計」では、ある会計期間に於ける現状や結果を財務諸表に落とします。一方、「管理会計」は決められた書式は無く、会社の数だけ管理手法が存在します。また、「管理会計」では、経営者の戦略立案支援をはじめ、実務者への「モチベーションの向上」に寄与します。
中でも、「セグメント管理」では、多面的な切り口で財務状況を把握するのに役立ちます。その切り口としては、部門別や商品別、顧客別に係数を管理することに加え、営業拠点を跨いだ地域別であったり、部門や地区横断プロジェクト別であったり、情報システム部門が関与して売上増加・経費削減に寄与したコスト係数であったり、期間を要した割りに利益が得られていないプロジェクトを把握したり、と様々です。
会計期間に捕らわれず、採算性の管理を行う上で、効率・非効率な部分が見えてきたり、相乗効果(シナジー)を見出せたり、逆に双方が足を引っ張っていたり、を把握することができます。
決まった視点でのみ数字を見ていると、現場(ライン)担当者はこの指標のみをKPI(Key Performance Indicator[重要業績評価指標]))化し、全社的な期待度が下がってしまうこともあります。特に間接部門担当者(スタッフ)は自己の貢献度が見えにくく、適切な評価も受けられないケースも出てきます。多面的に管理・評価、そして見える化することにより、全従業員のモチベーションも高まり、経営戦略・事業別戦略・部門戦略・個人の戦術も実現性を持つだろうなぁ、と思う今日この頃です。
日々の皆さまのお仕事は、経営者が掲げる目標のどの部分に貢献しているのでしょうか?この繋がりが見えないと「馬車馬」のようで、虚しくなっちゃいますよね。。。
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