2009年9月3日木曜日

先ずは素の情報を集めましょう

今回は、前回の内容をもう少しブレークダウンしてみましょう。ステークホルダーが期待する企業のあるべき姿(To Be)と現状(As Is)とのギャップを埋める施策として経営戦略の策定があります。まず、今回は経営戦略フェーズの序盤をご紹介します。

「企業のあるべき姿と経営課題」を導くためには、「企業理念・使命(経営者の思い)」に加えて、「外部環境情報(顧客と市場特性他)」や「内部環境情報(経営の成熟度)」から、経営環境分析を行います。主としてSWOT分析やファイブフォース分析が用いられます。その結果、「企業のあるべき姿と経営課題」がまとまります。その後、「経営戦略策定と展開」を図り、「経営戦略企画書」と「各組織戦略実行計画書(IT領域戦略課題)」が成果物として作成されます。何だかややこしいですね。。。

先ずは何から始めましょう?例えば、KJ法(フィールドワークやブレインストーミングから得た様々な情報をカードに記述し、これをグループ毎にまとめ、分類する方法)を使い、自社を取り巻く業界の特性分析:外部分析(世の中・マクロ環境の動向、業界・市場の動向、顧客の動向、競合他社の動向、供給者の動向等)や現状の事業ドメイン:内部環境(経営成熟度の評価)を蓄積します。そして、SWOT分析にて「S:Strength(企業の持つ強み)」、「W:Weakness(企業の持つ弱み)」、「O:Opportunity(事業機会)」、「T:Threat(事業脅威)」に分類します(S/Wは企業の内部環境、O/Tは企業の外部環境)。または、ファイブフォース分析(「供給企業の交渉力」、「買い手の交渉力」、「競争企業間の敵対関係」という3つの内的要因と、「新規参入業者の脅威」、「代替品の脅威」の2つの外的要因、計5つの要因から業界全体を測る)にて、魅力的で現実味のある経営のあるべき姿を決定します。同時に実現に向けてのリスク分析も怠ってはいけません。

今日はここまでです。何だかやっぱりややこしいですね。大切なことは先入観を持たず、ピュアに情報を収集し、分析する。その手法は多々ありますが、SWOT分析やファイブフォース分析と言った馴染みやすい手法で客観的に現状をまとめ、魅力的で現実味のある経営のあるべき姿を決定するんですね。では、続きは次回に!

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