2009年9月12日土曜日

さぁ、IT戦略を策定しますよ!

ここまで、経営戦略企画書の完成までをまとめてきました。一旦、整理をしてみましょう。

企業理念や経営者の思いに加えて、外部環境(同業者や市場動向など)と内部環境(企業文化や独自技術等の経営資源)」から「企業のあるべき姿」を導く。そして、その実現に向けて検討すべき問題点・経営課題と、その決定的成功要因(CSF:[Critical Success Factors])の「案」をまとめる。

その後、経営リスク(地震や災害、不祥事、情報漏洩および、経営判断に起因する損失等)を考慮して、経営ビジョンを決定。同時に、そのための「ビジネスモデル(課題や業務の流れを構造的に図式化)」を作成し、課題の重要度・優先度と、これに必要な決定的成功要因(CSF)の「最終版」を決める。

これを経営戦略企画書としてまとめ、重要業績評価指標(KPI:[Key Performance Indicator])と経営目標達成指標(KGI:[Key Goal Indicator])を明確にし、各組織単位で実現するための「各組織戦略実行計画書」に基づき展開。大切なのは、これらをPDCA(計画・実行・統制・改善)のサイクルで回す。ふぅ。。。

では次に、経営戦略策定フェーズで導いた「IT化の対象(ITで実現すべきこと、した方がいいこと)」について、IT戦略の策定を行います。

経営戦略策定と同様に「内部環境」分析と「外部環境」分析を行います。経営戦略策定フェーズでは「外部環境分析」から始めましたが、このフェーズでは、「内部環境分析」からはじめます。
「内部環境分析」では、現行の業務課題やシステム稼動環境、社内規定・日常業務に於ける制約条件を分析します。
「外部環境分析」では、先行する同業他社のシステム導入事例の調査・分析・評価をしたり、ITベンダーから技術情報を収集、法規制や業界ルール等の制約条件の確認を行い、分析します。

これらの分析を経て、目標とするビジネスプロセスモデル(あるべき業務プロセスとこれを遂行するIT環境)を策定します。ふぅ。。。

今日はここまでです。次回は、IT戦略策定に入りますよ。

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